
ジャディアンスは、SGLT2阻害薬に分類される医療用医薬品です。腎臓でブドウ糖が再吸収されるのを抑え、尿中へのブドウ糖排泄を促す作用があります。
この作用に伴って体重が減少することも報告されていますが、ジャディアンスは日本で美容・減量を目的とした「ダイエット薬」として承認されている薬ではありません。
この記事では、ジャディアンスの作用や体重への影響、ほかのSGLT2阻害薬との違い、副作用・注意点について解説します。
この記事の結論
- ジャディアンスは、尿への糖の排出を増やす、1日1回の飲み薬です。注射を使わず、朝食前または朝食後に服用する点が特徴です。
- 2型糖尿病の成人を対象にした臨床試験では、体重減少が報告されています。どのくらい体重が変化したかは、対象者・用量・期間を確認して読み取りましょう。
- 薬の選択では、体重への作用だけでなく、腎機能や持病、飲み合わせ、使いやすさ、費用も確認します。食べ過ぎを帳消しにする目的で、自己判断で使用する薬ではありません。
- ジャディアンス・フォシーガ・カナグルの減量目的の使用は、国内では適応外の自由診療です。治療の必要性と処方の適否は、健康状態を確認して医師が判断します。
ジャディアンスにダイエット効果はある?体重への影響
ジャディアンスの有効成分エンパグリフロジンは、腎臓で糖を血液中に戻す働きを抑え、尿への糖の排出を増やします。2型糖尿病の治療で血糖値を下げる薬として使われ、臨床試験では体重への作用も調べられています。※1
EMPA-REG MONO試験では、2型糖尿病の成人を対象に、24週間の治療による体重変化を検討しました。開始時からの体重変化は、調整平均値で10mg群が-2.26kg、25mg群が-2.48kg、プラセボ群が-0.33kgでした。※4
※上記は、2型糖尿病の成人を対象にした試験の結果です。糖尿病のない方の減量幅を示すものではなく、個人の効果を保証する数値でもありません。
※尿に排出される糖の量は、血糖値や腎機能などによって変わります。「毎日決まったカロリーが減る」「食べた分を帳消しにできる」と考えず、食事や運動、体調の変化も含めて治療の経過を確認します。
効果の出方の特徴
- 開始初期の体重減少には水分(利尿)分も含まれる
- 食事量が増えると相殺される(食欲は抑えないため)
- 体重への影響には、食事内容・活動量・使用期間・体質などによって個人差があります
SGLT2阻害薬の比較
3剤はいずれもSGLT2阻害薬ですが、有効成分、国内で承認されている治療目的、服用方法に違いがあります。まずは、それぞれの基本情報を確認しましょう。
項目 | ジャディアンス | フォシーガ | カナグル |
|---|---|---|---|
一般名 | ![]() エンパグリフロジン | ![]() ダパグリフロジン | ![]() カナグリフロジン |
国内で承認されている治療目的 | 2型糖尿病/慢性心不全/慢性腎臓病 ※慢性心不全・慢性腎臓病は10mgのみ | 1型糖尿病/2型糖尿病/慢性心不全/慢性腎臓病 | 2型糖尿病/2型糖尿病を合併する慢性腎臓病 |
ダイエット目的 | 適応外・自由診療 | 適応外・自由診療 | 適応外・自由診療 |
特徴 | 心血管領域の大規模試験実績 | 適応範囲が広く処方実績が多い | 国内創出の成分 |
服用方法(国内の承認用法) | 1日1回、朝食前または朝食後 | 1日1回。食事の前後についての指定なし | 1日1回、朝食前または朝食後 |
※国内で承認されている治療目的と服用方法を整理したもので、減量目的の適応や用量を示すものではありません。一般名・国内の承認内容・服用方法※1・2・3
※慢性心不全への使用は、標準的な治療を受けている方が対象です。慢性腎臓病への使用には、末期腎不全・透析中を除くなどの条件があります。また、フォシーガの1型糖尿病への使用は、インスリン製剤との併用が前提です。
※体重減少の程度は3剤で大きな差は報告されておらず、「どれが一番痩せるか」で選ぶ性質の薬ではありません。細かな違いはフォシーガとカナグルの違いへ。
リベルサス・マンジャロとの違い【作用と使い方】

ジャディアンスには、尿への糖の排出を増やす作用があります。一方、リベルサスはGLP-1受容体、マンジャロはGIPとGLP-1の2つの受容体に作用し、食欲や胃の動きなどにも関わります
使い方にも違いがあり、ジャディアンスとリベルサスは毎日の内服、マンジャロは週1回の注射です。作用の違いとあわせて、生活に取り入れられる使い方かを確認しましょう。
比較項目 | SGLT2阻害薬 | リベルサス・マンジャロ |
|---|---|---|
主な作用の違い | 腎臓での糖の再吸収を抑え、尿への糖の排出を増やす | GLP-1受容体などに作用し、食欲や胃の動きなどに関わる |
体重変化のデータ | ジャディアンスでは、2型糖尿病の成人を対象にした24週間の試験などがある | 薬剤・用量・試験対象によって結果が異なる。別の製剤の結果をそのまま当てはめない |
選ぶときの確認点 | 腎機能、血糖値、脱水や尿路・性器感染のリスクなど | 内服か注射か、服用方法、胃腸症状のリスクなど |
剤形・使用頻度 | ジャディアンスは1日1回の内服。朝食前または朝食後に服用 | リベルサスは1日1回の内服。マンジャロは週1回の注射 |
費用の確認方法 | 薬剤・用量・処方日数をそろえ、診察料・送料を含めて確認 | 薬剤・用量・処方日数をそろえ、診察料・送料を含めて確認 |
作用・剤形・使用頻度※1・5・6
SGLT2阻害薬とGLP-1関連薬では、臨床試験の対象者・薬剤・用量・期間が異なるため、上記を直接的な減量効果の比較として見ることはできません。

ジャディアンスは、尿への糖の排出を増やす飲み薬です。体重変化のデータはありますが、食事内容だけで向き不向きは決めません。診察では腎機能や飲み合わせも確認し、薬を使う必要性から一緒に考えます。
副作用と注意点
どちらも、吐き気・下痢・便秘などの胃腸症状に注意が必要です。特に使い始めや増量時には体調の変化を確認しましょう。

極端な糖質制限ダイエットとの併用は危険です。「糖を出す薬+糖を摂らない食事」はケトアシドーシスのリスクを高めます。
上の図と糖質制限に関する注意点※1・7
服用できない方・注意が必要な方

使用できない条件や注意点は、薬と治療目的によって異なります。
ジャディアンスでは、次のような点を確認します。
使用できない方・状態
妊娠中または妊娠している可能性がある方、成分に対するアレルギー歴がある方、重症のケトーシスや糖尿病性昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷がある方には使用できません。
診察で必ず伝えたいこと
授乳中であること、腎機能の低下、高齢であること、利尿薬の使用、尿路感染・性器感染を繰り返していることは、診察時に伝えてください。授乳中の方は、授乳の継続を含めて事前の相談が必要です。
重度の腎機能障害がある方には、ジャディアンスを血糖コントロールの改善目的で使用しません。慢性心不全・慢性腎臓病の治療では判断条件が異なるため、腎機能の数値だけで自己判断しないでください。
上記の「使用できない方・状態」「診察で必ず伝えたいこと」※1
また、ジャディアンスは1型糖尿病の血糖管理に使用する薬ではありません。フォシーガには1型糖尿病への承認がありますが、インスリン製剤との併用と専門的な管理が必要であり、減量目的の使用とは別の話です。 低体重の方に、さらに体重を減らす目的で使う薬ではありません。
BMIだけでなく、栄養状態や持病を踏まえて、減量そのものが必要かを確認します。
- 国内の承認状況:ジャディアンス・フォシーガ・カナグルは、糖尿病や、薬ごとに定められた心臓・腎臓の病気の治療薬として国内承認されています。減量目的の使用は承認された効能・効果に含まれず、適応外の自由診療です。
- 処方について:BMI、血糖値、腎機能、持病、使用中の薬、治療による利益とリスクを踏まえて、医師が処方の適否を判断します。糖尿病患者などを対象にした研究結果があることは、健康な方の美容・減量目的での有効性や安全性が確立していることを意味しません。
- 医薬品副作用被害救済制度:適応外使用による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。※9
- 自己判断での使用を避けるために:個人輸入や他人から譲り受けた薬を、自己判断で使用しないでください。処方された薬も、自己判断で増量したり、ほかの薬を追加したりせず、処方医に確認してください。※10
- 処方された薬も、自己判断で増量したり、ほかの薬を追加したりせず、処方医に確認してください。
費用の違い|薬代と購入条件を確認

自由診療での相場はGLP-1薬より抑えめです。

※2026年7月時点・当社調べ。料金はクリニックや処方内容によって異なります。
※Mimipoでは、SGLT2阻害薬としてカナグル・ダパグリフロジンを取り扱っています。表示価格は税抜きで、別途消費税・送料がかかります。
※価格を比較する際は、薬剤名・用量・数量・対象日数・税込価格を確認してください。長期プランの1ヶ月換算額は、毎月の支払額とは異なる場合があります。
※診察料・送料など、薬代以外に必要な費用も確認してください。
※リベルサス3mgは、2型糖尿病に対する国内の承認用法では開始用量です。※5 治療中に用量が変わる場合があるため、開始時の価格だけで継続費用を判断しないようにしましょう。
Mimipoのオンライン診療で始める流れ
「飲み薬と注射、どちらが生活に取り入れやすい?」
「副作用や費用も確認してから、治療を考えたい」
Mimipoでは、SGLT2阻害薬のフォシーガ・カナグルや、リベルサス・マンジャロなどを取り扱っています。※8薬を決めてからではなく、治療方法を比較する段階から相談できます。
診察では、健康状態や使用中の薬を確認し、薬による治療が必要かを判断します。使い方や費用について気になることも、あわせてお伝えください。
- STEP1
LINEで友だち追加
案内に沿って、オンライン診療の予約へ進みます。 - STEP2
問診に回答
持病、使用中の薬、これまでの体重の変化、食生活などを記入します。 - STEP3
医師のオンライン診察
健康状態を確認し、治療の必要性と適した方法を相談します。使い方や費用の希望もお伝えください。 - STEP4
最短当日発送。
薬が処方される場合は、用法、薬代・送料、配送予定を確認します。
まとめ
- ジャディアンスは、腎臓での糖の再吸収を抑え、尿への糖の排出を増やす1日1回の飲み薬です。
- 2型糖尿病の成人を対象にした24週間の試験では、体重減少が報告されています。糖尿病のない方の減量幅を示すデータではありません。
- フォシーガ・カナグルとは承認されている治療目的などが異なり、リベルサス・マンジャロとは作用や使い方が異なります。
- 脱水、尿路感染・性器感染、ケトアシドーシスなどに注意が必要です。受診の目安や、体調不良時の休薬方法を確認しておきましょう。
- 極端な糖質制限はケトアシドーシスのリスクを高めます。食事内容や使用中の薬は、診察で伝えてください。
この記事で紹介したSGLT2阻害薬の減量目的での使用は、適応外の自由診療です。治療を検討する際は、体重への作用だけでなく、健康状態、使い方、副作用、費用を確認しましょう。
Mimipoでは、SGLT2阻害薬やGLP-1関連薬について相談できます。薬を使うかどうかも含めて、治療方法を比較する段階からご相談ください。
よくある質問
2型糖尿病の成人を対象にした24週間の試験では、体重の調整平均変化量は10mg群で−2.26kg、25mg群で−2.48kgでした。プラセボ群は−0.33kgです。これは糖尿病のない方の減量幅や、薬だけで得られる効果を保証する数値ではありません。治療の必要性と、食事・運動を含めた取り組みを医師と確認してください。[4]
尿量や排尿回数が増えることがありますが、変化の程度には個人差があります。ジャディアンスは、国内の承認用法では1日1回、朝食前または朝食後に服用します。夜間の頻尿などで生活に支障がある場合は、自己判断で服用時間を変えたり、水分を大きく減らしたりせず、処方医に相談してください。[1]
2型糖尿病の治療では併用が検討されることがありますが、それが減量目的での併用の有効性・安全性を保証するわけではありません。併用の必要性は、血糖値、腎機能、食事の状況、副作用、現在使用している薬などを確認して医師が判断します。自己判断で薬を追加しないでください。[5]
中止後にどのくらい体重が変わるかは、一律にはいえません。中止する時期と、その後の食事・運動、体重の確認方法を医師と相談してください。糖尿病や心臓・腎臓の病気の治療で処方されている方は、体重だけを理由に自己判断で中止しないでください。[1]
出典・参考文献
[1]PMDA「ジャディアンス錠10mg/ジャディアンス錠25mg」電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/650168_3969023F1023_1_19
[2]PMDA「フォシーガ錠5mg/フォシーガ錠10mg」電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/670227_3969019F1027_2_17
[3]PMDA「カナグル錠100mg/カナグルOD錠100mg」電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/14987128103499
[4]Roden M, et al.
Empagliflozin monotherapy with sitagliptin as an active comparator in patients with type 2 diabetes: a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.
Lancet Diabetes Endocrinol. 2013;1(3):208–219.
https://doi.org/10.1016/S2213-8587(13)70084-6
[5]PMDA「リベルサス錠3mg/リベルサス錠7mg/リベルサス錠14mg」電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/620023_2499014F1021_1_07
[6]PMDA「マンジャロ皮下注アテオス」各規格の電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/14987128099686
[7]日本糖尿病学会
「糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」
2022年7月26日改訂。
https://www.jds.or.jp/uploads/files/recommendation/SGLT2.pdf
[8]Mimipo公式「メディカルダイエット・肥満症」
[9]PMDA「医薬品副作用被害救済制度の給付対象」
https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0011.html
[10]厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

目白ホワイトクリニック
塩之入 温 医師
内科(総合内科)
クリニックについて
美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。
Category list
カテゴリ一覧
Trend Tags
トレンドタグ

私たちは「美しさと健康を両立させる」をテーマに、最新の美容情報をお届けしています。
美しくなることを通じて、心も体もより豊かで自分らしい毎日を過ごせるよう、信頼できる情報を追求し続けています。
肌トラブルの解決法からトレンドの美容ケアまで、皆さまの「もっとキレイ」を叶えるヒントが満載のスキンケアコラムをぜひご覧ください!










