
「食事制限も運動も続かない」「自己流で痩せてもすぐ戻る」——そんな悩みに、医師の診察のもと医薬品の力で減量に取り組むのがメディカルダイエットです。
この記事の結論
- メディカルダイエットは医師の診察・処方にもとづき医薬品で減量をサポートする方法。主な選択肢には、GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬、体質や症状に応じて使用される漢方薬などがあります。
- 海外の肥満症を対象とした臨床試験では、チルゼパチド5〜15mgで72週間に平均15.0〜20.9%の体重減少が報告されています(SURMOUNT-1)。
- 費用は薬剤・用量・診察料・送料によって大きく異なり、月数千円台から数万円以上となる場合があります。
美容・減量目的で使用される薬のなかには、国内ではその目的で承認されていないものもあります。使用する薬によって国内での承認状況が異なるため、医師による適応判断と管理が重要です。
この記事でわかること
薬の種類と選び方(GLP-1・SGLT2・漢方の比較表)/どれくらい痩せるか/費用相場/副作用・使えない人・やめたら戻るか/個人輸入が危険な理由と安全な始め方。
メディカルダイエットとは?

メディカルダイエットとは、一般的に、医師の診察のもとで食事・運動などの生活習慣改善に取り組み、必要に応じて医薬品などを組み合わせて減量を支援する方法を指します。
使用する薬によって作用や適応、副作用が異なるため、医師による診察と適切な管理が重要です。
メディカルダイエットで使われる薬は、すべてが同じ位置づけではありません。
マンジャロやリベルサスを美容・減量目的で使用する場合は適応外使用となります。一方、ウゴービやゼップバウンドは、一定の条件を満たす肥満症に対して国内承認されています。
そのため、「ダイエット薬」という括りだけで選ばず、それぞれの薬の国内適応や注意点を理解したうえで、医師と相談して選ぶことが大切です。
また、日本糖尿病学会は、糖尿病でない方へのGLP-1受容体作動薬などの安易な適応外使用に注意喚起しています。そのため、適応判断・用量管理・副作用の確認ができる医師の診察のもとで使用することが重要です。
- 海外では、チルゼパチドやセマグルチドは、米国FDAなどで肥満症治療薬として承認されています(Zepbound、Wegovy)。
つまりメディカルダイエットは「痩せ薬を買う」ことではなく医師の管理下で行う医療行為です。

「BMIや食生活のタイプによって合う薬は大きく変わります。薬の選択は、BMI、既往歴、糖尿病の有無、腎機能、食行動、服用中の薬、妊娠希望、副作用リスク、注射への抵抗感などを総合して医師が判断します。」
薬の種類と選び方|GLP-1・SGLT2・漢方の違い

「注射は避けたい」「費用を抑えたい」など、治療を選ぶうえで重視するポイントは人によって異なります。
選択肢にはマンジャロ、リベルサス、SGLT2阻害薬、防風通聖散などがありますが、薬ごとに作用や注意点が異なるため、最終的には診察で適した治療を判断します。

効果のエビデンス|どれくらい痩せる?

海外の肥満症を対象とした臨床試験では、チルゼパチドで72週間に平均15.0〜20.9%、セマグルチド2.4mg皮下注で68週間に平均14.9%の体重減少が報告されています。
ただし、「同じ成分だから、マンジャロやリベルサスでも同じだけ痩せる」という意味ではありません。
薬の用量や投与方法、対象となる方、使用期間などが異なるため、実際の効果には個人差があります。
成分・試験条件 | 体重変化の目安 | 備考 |
|---|---|---|
チルゼパチド5〜15mg | 平均−15.0〜20.9%/72週 | SURMOUNT-1・海外・肥満症対象 |
セマグルチド2.4mg皮下注 | 平均−14.9%/68週 | STEP-1・海外・肥満症対象 |
SGLT2阻害薬 | 体重減少が報告されている | 主に糖尿病患者のデータ |
これらは海外で肥満症の方などを対象に行われた臨床試験の数値であり、実際の体重変化には使用する薬剤や用量、治療期間、体質などによって個人差があります。「何日で食欲が落ちる」「何か月で○kg痩せる」といった経過も人によって異なります。
早く結果を出そうとして自己判断で増量すると副作用のリスクが高まるため、医師の指示に従い、体重の変化だけでなく体調も確認しながら治療を進めることが大切です。
費用相場と保険適用|月いくらかかる?

美容・痩身を目的として、マンジャロ、リベルサス、オゼンピック、SGLT2阻害薬などを使用する場合は、原則として適応外使用となり、自由診療です。
薬剤 | 月額の相場 | 備考 |
|---|---|---|
SGLT2阻害薬 | 5,000〜10,000円 | 薬剤によって異なる |
漢方(防風通聖散等) | 3,000〜8,000円 | 処方内容によって異なる |
※2026年7月時点で、国内のオンライン診療・自由診療クリニック各社が公式サイトで公開している価格を当社が調査。診察料、送料、採血費用、定期購入条件は含まれない場合があります。
治療期間は使用する薬や目標、体重の変化などによって異なるため、月額だけでなく、診察料や送料などを含めた総額も確認しましょう。
メディカルダイエットの副作用は?よくある症状と受診の目安
メディカルダイエットの副作用は、使用する薬によって異なります。
マンジャロなどのGLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬では吐き気や便秘などの消化器症状、SGLT2阻害薬では頻尿・脱水・尿路感染症などがみられることがあります。
「メディカルダイエットの副作用」とひとまとめにせず、使用する薬ごとの注意点を確認することが大切です。

上記は主な副作用の一例です。症状の現れ方には個人差があります。
また食べる量が減ると筋肉量も落ちやすいため、筋肉量を維持しながら減量する考え方については、FFMIの解説記事でも紹介しています。

吐き気などの消化器症状は、治療開始時や増量時にみられることがあります。効果を早く出そうとして自己判断で増量せず、症状が気になる場合は医師に相談しましょう。
使えない人・注意が必要な人

「メディカルダイエット薬が使えるかどうか」は、薬によって判断基準が異なります。
妊娠・授乳の状況や持病、腎機能、過去の膵炎、現在使用している薬などによっては、使用できない場合や慎重な判断が必要な場合があります。
自己判断で「自分は使える」と判断せず、診察時に既往歴や服用中の薬を正確に伝えることが大切です。
薬の種類 | 特に注意が必要なケース | 医師に伝えること |
|---|---|---|
GIP/GLP-1・GLP-1系(マンジャロ・リベルサスなど) | 妊娠中・妊娠の可能性がある方、膵炎の既往がある方、重い胃腸障害がある方など | 妊娠・妊娠希望、膵炎などの既往歴、胃腸の症状、糖尿病治療薬を含む服用中の薬 |
SGLT2阻害薬(フォシーガなど) | 腎機能に問題がある方、脱水を起こしやすい方、糖尿病治療中の方など | 腎機能や糖尿病の治療状況、服用中の薬、脱水・尿路感染症などの既往 |
防風通聖散 | 妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方、胃腸が弱い方、高血圧・心臓病・腎臓病・甲状腺機能障害などがある方 | 持病、妊娠・授乳の状況、体質、服用中の薬や漢方薬 |
防風通聖散についても、PMDA掲載の一般用医薬品添付文書では、授乳中の使用や妊娠、高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害などについて注意事項があります。
※上記は主な注意点の一例です。使用できるかどうかは薬剤や健康状態によって異なるため、医師の診察を受けたうえで判断してください。
やめたら戻る?リバウンドと正しいやめ方
治療をやめるタイミングや方法は人によって異なります。
「目標体重になったからすぐ中止」と自己判断せず、医師と相談しながら今後の体重管理まで含めて計画しましょう。
薬を終了した後も、食事や運動の習慣を続けることがリバウンド対策につながります。
入手方法の比較|個人輸入・「痩せ薬通販」は危険
対面クリニック | オンライン診療 | 個人輸入(通販) | |
|---|---|---|---|
医師の診察・適否判断 | ○ | ○ | × なし |
副作用時のフォロー | ○ | ○ | × なし |
薬剤の確認 | 医療機関で確認 | 医療機関で確認 | 偽造品などに注意 |
GLP-1系は世界的な需要増を背景に偽造品の流通が国際問題化しており、WHOも偽造セマグルチド製品について警告を出しています(2024年6月)。膵炎など重大な副作用リスクのある薬を診察なしで使うのは推奨されません。個人輸入した未承認医薬品などによる健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象にならない場合があります(リベルサスの通販・個人輸入はNG?)。
オンライン診療で始める流れ(Mimipoの場合)
医療機関を選ぶ際は、診察だけでなく、服用開始後の相談体制や副作用時の対応も確認しましょう。
Mimipoでは、以下の流れでオンライン診療を行います。
- STEP1
LINEで友だち追加(30秒)
- STEP2
問診に回答(約3分)— 体重・目標・既往歴・服用中の薬
- STEP3
医師のオンライン診察 — 適否と薬剤・用量を判断(合わない場合は処方しないこともあります)
- STEP4
最短当日発送
よくある質問
肥満症を対象とした海外の臨床試験では、チルゼパチドやセマグルチド2.4mg皮下注で体重減少が報告されています。ただし、効果は使用する薬や用量、体重、生活習慣などによって異なり、同じ結果が得られるとは限りません。
美容・痩身を目的としたメディカルダイエットは、原則として保険適用外の自由診療です。一方、肥満症治療薬のなかには、一定の条件を満たす場合に保険診療の対象となるものがあります。適用条件は医療機関で確認してください。
チルゼパチドを使用した海外の肥満症試験では、大きな体重減少が報告されています。ただし、「マンジャロなら誰でも一番痩せる」という意味ではありません。体重や体質、持病、副作用リスクによって適した薬は異なるため、医師と相談して選ぶことが大切です。
副作用は使用する薬によって異なります。GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬では吐き気や便秘などの消化器症状、SGLT2阻害薬では脱水や尿路・性器感染症などに注意が必要です。強い症状や気になる変化がある場合は、自己判断で使用を続けず医師に相談してください。
治療終了後に体重が増加することはあります。治療をやめるタイミングや方法は使用する薬や体重の変化によって異なるため、自己判断で中止せず医師と相談しましょう。治療終了後も食事や運動などの生活習慣を続けることが大切です。
BMIが低い方への処方は健康リスクが利益を上回るため、お断りする場合があります。
まとめ
メディカルダイエットは、医師の診察のもと、食事・運動などの生活習慣改善と、必要に応じた医薬品を組み合わせて減量を支援する医療です。
使用されることがある薬には、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬、漢方薬などがありますが、薬ごとに国内で承認されている効能・効果が異なります。
吐き気、便秘、下痢、脱水などの副作用に加え、まれに重大な副作用が生じる可能性があります。自己判断で購入・増量せず、適応判断と継続的なフォローを受けることが重要です。

薬だけに頼るのではなく、治療中から食事や運動などの生活習慣を整えていくことが大切です。治療を始めるときだけでなく、終了を検討するときも医師と相談しながら進めましょう
主な出典
- マンジャロ皮下注アテオス/リベルサス錠/フォシーガ錠 各添付文書(PMDA)
- SURMOUNT-1試験:Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387:205-216.
- STEP-1試験:Wilding JPH, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. N Engl J Med. 2021;384:989-1002.
- 日本糖尿病学会「GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解」
- 厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
- WHO「WHO issues warning on falsified medicines used for diabetes treatment and weight loss」(2024)
- PMDA「医薬品副作用被害救済制度」

目白ホワイトクリニック
塩之入 温 医師
内科(総合内科)
クリニックについて
美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。
Category list
カテゴリ一覧
Trend Tags
トレンドタグ

私たちは「美しさと健康を両立させる」をテーマに、最新の美容情報をお届けしています。
美しくなることを通じて、心も体もより豊かで自分らしい毎日を過ごせるよう、信頼できる情報を追求し続けています。
肌トラブルの解決法からトレンドの美容ケアまで、皆さまの「もっとキレイ」を叶えるヒントが満載のスキンケアコラムをぜひご覧ください!

