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イソトレチノインは何ヶ月飲む?治療期間の目安・10mg〜40mgの違い・累積投与量(極量)を解説

2026年7月15日

「イソトレチノインは何ヶ月飲めばいいの?」「いつまで続ければ再発しにくくなるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

イソトレチノインの治療期間は体重やニキビの重症度、服用量によって必要な期間は大きく異なります。
一般的に4〜8か月程度ですが、実際は体重・服用量・累積投与量(極量)によって異なります。

例えば体重50kgの場合、累積投与量128mg/kgを目安にすると10mgでは約21か月、20mgでは約10〜11か月、40mgでは約5か月が目安となります。

この記事では、イソトレチノインの治療期間、10mg・20mg・40mgの違い、極量の考え方、体重別の目安まで詳しく解説します。

イソトレチノインは何ヶ月飲む?治療期間の目安

※体重や累積投与量によって異なります

ただし、症状の程度や体重、服用量によって期間は異なります。イソトレチノイン治療では、一定の総服用量(累積投与量)に達することが治療効果と関係するとされており、短期間で服用を終了した場合は再発する可能性があります。

そのため、体重に基づいて算出される総服用量(極量)」まで内服することで、ニキビの再発率を大幅に下げられると報告されています。

実際の治療では、症状の改善状況や副作用、血液検査の結果などを踏まえて用量を調整するため、治療期間は体重やニキビの重症度によっても異なります。

そのため「何ヶ月飲めばいいか」は一律ではなく、医師が状態を確認しながら調整するのが一般的です。

イソトレチノインの10mg・20mg・40mgの違い

イソトレチノインには複数の用量があります。

用量

特徴

向いているケース

10mg

副作用を抑えながら開始しやすい

軽症〜中等症

20mg

標準的な治療量

多くの患者

40mg

極量に早く到達しやすい

重症ニキビや体重が重い方

用量が多いほど治療期間は短くなりやすい

1日の服用量が多いほど、総服用量に到達するまでの期間は短くなります。

しかし、短期間で終わることだけを優先して高用量を選ぶことは要注意です。

用量が多いほど副作用も出やすい

口唇炎や皮膚の乾燥などは、用量が多いほど強く出る傾向があります。

そのため、効果と副作用のバランスをみながら治療を進めることが大切です。

イソトレチノイン10mg/20mg/40mgのメリット・デメリット

イソトレチノインは「10mgだから軽い」「40mgだから強い」という単純なものではありません。体重(mg/kg)やニキビの重症度、副作用の出方を考慮しながら、医師が最適な用量を判断します。

イソトレチノイン10mg

メリット

10mgは低用量で開始しやすく、唇や皮膚の乾燥など、用量に関連して現れやすい副作用を確認しながら治療を進めやすい点がメリットです。

副作用への不安が強い方や、体重が軽い方、以前の服用で乾燥などが強く出た方では、10mgから慎重に開始するケースがあります。低用量療法は、中等症や繰り返すニキビに対する選択肢として検討されることもあります。

デメリット

1日の服用量が少ないため、目標とする累積投与量に到達するまでの期間が長くなりやすい点がデメリットです。

症状や体重によっては、十分な効果を得るまでに時間がかかったり、経過を見ながら20mg以上への増量が検討されたりする場合もあります。

向いている人

  • 体重が比較的軽い方
  • 副作用を確認しながら慎重に始めたい方
  • 乾燥や口唇炎が出やすい方
  • 中等症や繰り返すニキビで、低用量治療が適していると判断された方
  • 高用量の継続が難しかった方

イソトレチノイン20mg

メリット

20mgは、10mgよりも1日あたりの服用量が多いため、皮脂分泌や炎症性ニキビへの効果と副作用のバランスが取りやすい点がメリットです。

20mgは、日本の美容クリニックで比較的多く使われています。ただし、すべての方にとっての標準量ではありません。イソトレチノインは体重(mg/kg)を目安に用量を決めるため、同じ20mgでも体重や症状によって適切な位置づけは異なります。

デメリット

10mgと比べると、唇や皮膚、目、鼻などの乾燥を感じやすくなる可能性があります。

また、肝機能値や脂質の変化なども含めて、診察や必要に応じた血液検査を受けながら継続することが重要です。イソトレチノインの治療反応と一部の副作用は用量に関連するとされており、状態に応じた調整が必要です。

向いている人

  • 中等症以上の炎症性ニキビがある方
  • 10mgでは改善が十分でない方
  • 体重や症状から20mgが適切と判断された方
  • 副作用を確認しながら、一定の治療効果も目指したい方
  • 医師の管理下で定期的な経過確認ができる方

イソトレチノイン40mg

メリット

40mgは1日あたりの服用量が多いため、体重や症状によっては目標とする累積投与量(総服用量)へ比較的早く到達しやすいことがメリットです。

炎症が強いニキビや、顔だけでなく背中・胸など広い範囲にニキビがある方、ニキビ跡が残りそうなくらい炎症が強い方では、体重あたりの用量(mg/kg)を踏まえて40mgが検討されることがあります。

デメリット

40mgは10mgや20mgと比べて、唇や皮膚の乾燥、口唇炎、鼻出血、目の乾燥などの副作用が強く現れる可能性があります。

また、体重が軽い方では40mgが比較的高用量となる場合もあるため、「早く治したいから」という理由だけで選ぶものではありません。 肝機能や脂質などを定期的に確認しながら、医師の管理のもとで治療を進めることが大切です。

向いている人

  • 炎症が強く、赤く腫れたニキビが多い方
  • 顔だけでなく背中や胸にもニキビができている方
  • 体重を踏まえて40mgが適切な範囲となる方
  • 10mgや20mgで十分な改善が得られず、増量が可能と判断された方
  • 副作用や血液検査の結果を定期的に確認できる方

※イソトレチノインは体重あたりの用量で考えるため、同じ20mgでも体重40kgと80kgでは位置づけが異なります。
海外の承認情報では、一般的な用量として0.5〜1.0mg/kg/日が示され、治療反応や副作用に応じた個別調整が必要とされています。

医師は何を基準に用量を決める?

イソトレチノインの用量は、以下のような要素を総合的に判断して決定されます。

体重

体重が重いほど必要な総服用量も増えるため、用量設定に影響します。

ニキビの重症度

炎症が強い場合や広範囲にニキビがある場合は、高めの用量が検討されることがあります。

副作用リスク

乾燥しやすい方や副作用が強く出た方は、低用量から開始することがあります。

過去の治療歴

再発例や過去にイソトレチノインを使用したことがある方では、治療方針が異なる場合があります。

総服用量(極量)とは?

イソトレチノイン治療では、単に「何ヶ月飲むか」でなく、総服用量(極量)という考え方が重要とされています。
累積投与量とは、治療期間中に服用したイソトレチノインの合計量のことです。
この総量が一定の目安に達することで、皮脂腺の働きが抑えられ、ニキビの再発リスクを大幅に下げる可能性があるとされています。

一般的には、体重1kgあたり約120〜150mg程度がひとつの目安とされています。
ただし、実際の目標量や服用期間は、症状や体質によって医師が判断します。

総服用量の計算方法

計算方法は以下の通りです!

目標となる総服用量(mg)= 体重(kg)×120〜150mg

体重別早見表
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スクロールヒント

実際には途中で増量や減量を行うことも多いため、あくまで目安として考えましょう。

増量・減量はどのように判断される?

イソトレチノインは、すべての方が同じ用量で治療を続けるわけではありません。

治療中の効果や副作用の状況に応じて、医師が増量や減量を判断することがあります。

増量を検討するケース

服用を続けてもニキビの改善が十分にみられない場合は、増量が検討されます。

特に副作用が軽度で問題なく継続できている場合は、より効果的な治療を目指して用量を調整するケースがあります。

ただし、効果を優先してむやみに増量するわけではなく、副作用とのバランスを考慮しながら判断されます。

減量を検討するケース

イソトレチノインでよくみられる副作用には、唇や皮膚の乾燥、鼻出血などがあります。

日常生活に支障が出るほど症状が強い場合は、減量によって副作用の軽減を目指すことがあります。

また、血液検査で肝機能や中性脂肪の数値に変化がみられた場合も、用量を調整しながら継続するケースもあります。

治療期間とのバランスも重要

用量が多いほど総服用量(極量)には早く到達しやすくなります。

一方で、副作用のリスクも高くなる傾向があるため、「できるだけ短期間で終わらせること」が最優先ではありません。

無理なく治療を継続できる用量を見つけることが重要です。

隔日服用へ変更する場合もある

副作用対策として、毎日服用から隔日服用へ変更するケースもあります。

イソトレチノインは体内に比較的長く残る薬とされているため、症状によっては隔日服用でも治療を継続できる場合があります。

服用方法の変更は自己判断ではなく、医師の指示に従って行うようにしましょう。

効果が出るまでの経過

服用開始〜1ヶ月

服用開始後の1ヶ月は、肌が治療に適応していく時期です。

この時期には皮脂分泌の変化が始まりますが、見た目の改善を実感しにくいこともあります。また、一時的にニキビが増えたように感じるケースもあります。

この時期によくみられる変化

  • 唇や肌の乾燥が出始める
  • 皮脂量が少しずつ減る
  • ニキビの改善はまだ実感しにくい
  • 一時的にニキビが悪化したように見えることがある

焦って自己判断で中止せず、まずは経過をみることが大切です。

2〜3ヶ月

少しずつ効果を実感し始める方が増えてきます。

新しいニキビができる頻度が減り、炎症を伴う赤ニキビの改善がみられることもあります。

この時期によくみられる変化
  • 新しいニキビができにくくなる
  • 炎症性ニキビが減り始める
  • テカリや皮脂分泌が落ち着いてくる
  • 肌質の変化を感じ始める

ただし、まだ治療途中の段階であり、この時点で自己判断による中止は推奨されません。

4〜6ヶ月

多くの方が治療効果を実感しやすくなります。

ニキビの数が大きく減少し、再発も起こりにくくなる傾向があります。ただし、必要な治療期間は体重や用量、総服用量(極量)によって異なります。

この時期によくみられる変化
  • ニキビの数が大幅に減少する
  • 新しいニキビができにくくなる
  • 肌の凹凸や炎症が落ち着く
  • 治療終了を検討する段階に入る場合がある

症状が改善していても、再発リスクを考慮して総服用量(極量)を目安に治療を継続することがあります。治療終了のタイミングは自己判断せず、医師と相談しながら決めるようにしましょう。

服用が数カ月空くとどうなる?

イソトレチノインを服用している方の中には、「薬がなくなった」「副作用が気になって休薬した」「通院できなかった」などの理由で数カ月服用が空いてしまうケースがあります。

数カ月服用が空いたからといって、それまでの治療効果がすべてなくなるわけではありません。しかし、中断期間や治療状況によっては再発リスクや治療期間に影響する可能性があります。

数週間〜1カ月程度の中断なら大きな影響がないこともある

治療途中で短期間の中断があった場合でも、それまでに得られた効果がすぐに失われるとは限りません。

特にニキビが十分に改善している段階であれば、短期間の休薬で大きな変化がみられないこともあります。

ただし、自己判断で服用を中断すると治療計画が変わる可能性があるため、できるだけ医師へ相談することが大切です。

3カ月以上中断すると再発するケースもある

服用中止後は皮脂分泌が徐々に回復していきます。

そのため、3カ月以上の中断ではニキビが再発するケースもあります。特に総服用量(極量)に到達する前に中断した場合は、再発リスクが高くなる可能性があります。

6カ月以上中断した場合は治療計画を見直すこともある

6カ月以上服用していない場合は、現在のニキビの状態や再発状況を改めて評価したうえで治療方針を決定することがあります。

再開時には以前と同じ用量ではなく、10mgや20mgなど低用量から開始するケースもあります。

再開を希望する場合は医師へ相談を

3カ月以上服用が空いた場合は、自己判断で再開するのではなく、医師へ相談することが大切です。

現在の症状や副作用歴を踏まえたうえで、適切な用量や治療期間を検討してもらいましょう。

副作用と注意点

イソトレチノインでは以下の副作用がみられることがあります。

主な副作用
  • 唇の乾燥
  • 皮膚の乾燥
  • 目の乾燥
  • 鼻出血
  • 肝機能値の変動
  • 中性脂肪の上昇

また、妊娠中や妊娠の可能性がある方は服用できません。

服用中は定期的な診察や血液検査が推奨される場合があります。

まとめ

イソトレチノインの治療期間は一般的に4〜8ヶ月程度ですが、体重や用量、ニキビの状態によって大きく異なります。

近年は総服用量(極量)を目安に治療を行う考え方も広く用いられています。

10mg・20mg・40mgにはそれぞれ特徴があり、自己判断で選ぶものではありません。

副作用とのバランスを考慮しながら、医師と相談して治療を進めることが大切です。

FAQ

question

イソトレチノインは最短で何ヶ月飲めますか?

answer

用量や体重によって異なりますが、一般的には4〜6ヶ月以上の服用が行われることが多いです。

question

10mgでも効果はありますか?

answer

あります。副作用を抑えながら治療したい場合に選択されることがあります。

question

20mgと40mgはどちらが良いですか?

answer

重症度や体重、副作用リスクによって異なります。医師が総合的に判断します。

question

極量に達したら再発しませんか?

answer

再発率の低下は期待できますが、再発しないことを保証するものではありません。

question

一度やめたあと再開できますか?

answer

状況によっては再治療が行われることがあります。自己判断せず医師へ相談しましょう。

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塩之入 温

目白ホワイトクリニック
塩之入 温 医師
内科(総合内科)

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美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。

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