
繰り返すニキビや重症ニキビの治療で使われる「イソトレチノイン」。
皮脂分泌を抑える作用がある薬として知られていますが、「どのくらいの期間飲めばいいの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
イソトレチノインの服用期間は一般的に4〜6ヶ月が目安とされますが、
再発予防のためには累積投与量(120〜150mg/kg)に到達するまで、6〜12ヶ月程度継続するケースもあります。
インターネットではさまざまな情報が見られ、実際の治療期間がわかりにくいこともあります。
イソトレチノインは短期間で効果を感じる人もいる一方で、再発予防のために一定期間の服用が必要になる場合もあります。
この記事では、イソトレチノインの服用期間の目安や治療の流れ、注意点についてわかりやすく解説します。
重症ニキビ治療に使われる薬「イソトレチノイン」

イソトレチノインは、重症ニキビや繰り返すニキビの治療に用いられる内服薬です。
ビタミンA誘導体の一種で、皮脂分泌を強力に抑える作用があるとされており、一般的なスキンケアや従来の薬では効果が見られなかった場合に勧められる治療法です。
主に以下の働きがあります。
- 皮脂分泌を抑制する
- 毛穴の詰まりを改善する
- ニキビの炎症を抑える
これらの作用により、通常の治療で改善しにくいニキビに対して使用されることがあります。
イソトレチノインは何ヶ月飲む?治療期間の目安
イソトレチノインの服用期間は、治療の成功において重要なポイントの一つです。一般的には4〜6ヶ月が標準的な服用期間とされています。
ただし、症状の程度や体重、服用量によって期間は異なります。イソトレチノイン治療では、一定の総服用量(累積投与量)に達することが治療効果と関係するとされており、短期間で服用を終了した場合は再発する可能性があります。
そのため、体重に基づいて算出される「総服用量(極量)」まで内服することで、ニキビの再発率を大幅に下げられると報告されています。
服用期間の目安まとめ
・軽症〜中等症:4〜6ヶ月程度
・しっかり再発予防する場合:6〜12ヶ月程度
・低用量(10mg)の場合:1年以上かかることもある
総服用量(極量)とは?

イソトレチノイン治療では、単に「何ヶ月飲むか」でなく、総服用量(極量)という考え方が重要とされています。
累積投与量とは、治療期間中に服用したイソトレチノインの合計量のことです。
この総量が一定の目安に達することで、皮脂腺の働きが抑えられ、ニキビの再発リスクを大幅に下げる可能性があるとされています。
一般的には、体重1kgあたり約120〜150mg程度がひとつの目安とされています。
ただし、実際の目標量や服用期間は、症状や体質によって医師が判断します。
総服用量の計算方法

総服用量は、次のような計算式で求められます。
累積投与量(mg/kg) × 体重(kg)= 目標となる総服用量(mg)
この「総服用量」をもとに、1日の服用量からおおよその服用期間を計算します。
総服用量(mg) ÷ 1日の服用量(mg)= 服用日数
例えば、体重50 kgの人がイソトレチノイン治療を行う場合を考えてみます。
累積投与量の目標を 128mg/kg と設定した場合、治療完了までに必要な総服用量は以下のようになります。
■ 50kgの方の計算式
128mg × 50kg = 6,400mg
■1日 20mg を服用する場合
6,400mg ÷ 20mg = 320日(約10ヶ月強)
用量(10mg/20mg/40mg)によって期間は変動しますが、大切なのは最終的に「総量(6,400mg)」に到達することです。
しっかりと「極量(目標の総量)」まで飲み切ることで、治療終了後の再発リスクを最小限に抑える効果が期待できます。服用プランについては、体質や副作用の様子を見ながら医師と相談して決定します。
体重別早見表(20mg服用の場合)
累積投与量は 128 mg/kg を基準にした目安です。
実際の用量や治療期間は、症状や副作用の状況を見ながら医師が調整します。
体重 | 目標総服用量 | 20mg/日での目安期間 |
|---|---|---|
40kg | 5,120 mg | 約256日(約8.5ヶ月) |
45kg | 5,760 mg | 約288日(約9.5ヶ月) |
50kg | 6,400 mg | 約320日(約10.5ヶ月) |
55kg | 7,040 mg | 約352日(約11.5ヶ月) |
60kg | 7,680 mg | 約384日(約12.5ヶ月) |
治療では20mg固定ではなく、途中から40mgへ増量するケースもあります。そのため、実際の治療期間は表より短くなる場合もあります。
効果が出るまでの経過

イソトレチノイン治療では、服用開始から効果が現れるまでに段階があります。
服用初期(1ヶ月)
- 皮脂が減り始める
- 一時的にニキビが増える「初期悪化」が起こることもある
中期(2〜3ヶ月)
- 新しいニキビができにくくなる
- 炎症ニキビが減ってくる
後期(4ヶ月〜)
- 皮脂分泌が安定する
- ニキビの再発が起こりにくい状態を目指す
このように、肌の状態が安定するまでに数ヶ月かかるため、一定期間の継続が必要とされます。
途中で治療を自己判断で辞めることは避け、継続的に通院することが肌の改善と再発防止につながります。
服用が数カ月空くとどうなる?
イソトレチノインは脂溶性の成分で体内に一定期間とどまる性質があるため、治療では「累積投与量(総服用量)」を目安に期間を決定します。
イソトレチノインは、継続的に皮脂腺へ作用することで高い治療効果を発揮します。そのため、服用を中止すると時間の経過とともに体内の薬剤濃度が低下し、成分が体内から排出されていくためと考えられています。そのため、服用間隔が大きく空くと、それまでの治療効果が十分に維持されない可能性があります。
一般的に、1〜2ヶ月以上の休薬期間が生じた場合、それまでの累積投与量をリセットして計算し直し、「治療を最初からやり直す」形で再計画を検討することがあります。
服用が数週間〜数ヶ月空いてしまった場合は、自己判断で再開するのではなく、現在の累積投与量を医師と確認したうえで治療計画を調整することが重要です。
副作用と注意点

イソトレチノインは効果が期待できる一方、副作用の可能性もあります。
- 皮膚や唇の乾燥
- 初期悪化
- 口唇炎
- 目の乾燥
- 肝機能数値の変化
- 脂質異常
- 催奇形性
妊娠中の服用は胎児への影響が報告されているため禁忌とされています。
治療中および一定期間は避妊が必要です。
また、服用中は定期的な診察や血液検査が行われることがあります。
まとめ
多くのケースでは4〜6ヶ月程度が目安ですが、累積投与量(120〜150mg/kg)に到達することが治療の重要なポイントとされています。
そのため服用量によっては、6〜12ヶ月程度になることもあります。
再発を防ぐためには、見た目の症状が改善しても自己判断で中止せず、医師が設定した目標となる総量まで服用を続けることが大切です。
副作用や注意点もある薬のため、治療は必ず医師と相談しながら進めましょう。
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FAQ
イソトレチノインは途中でやめてもいいですか?
症状によっては改善する場合もありますが、累積服用量が十分でない場合は再発する可能性があります。医師の判断で服用期間が決められます。
服用をやめるとニキビは戻りますか?
個人差はありますが、再発する場合もあります。再治療が検討されるケースもあります。
1クール終わったらもう飲まなくていいですか?
多くの場合は1クールで落ち着くことがありますが、症状によっては再度治療が行われる場合もあります。
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