
ビタミンB2は、脂質を含むエネルギー代謝や皮膚・粘膜の健康維持に関わる栄養素です。不足すると皮膚や粘膜の健康に影響する可能性があるため、ニキビが気になる方も不足しないよう適切に摂取することが大切です。
ただし、ビタミンB2を摂取するだけでニキビが改善するとは限りません。
この記事では、ビタミンB2の基本から、ニキビへの効果、摂取方法、注意点まで分かりやすく解説します。
ビタミンB2とは何か
ビタミンB2は水溶性ビタミンの一種で、主にエネルギー代謝に関わる栄養素です。
日本人の食事摂取基準(2025年版)でも、皮膚や粘膜の正常な機能維持に関わる栄養素として位置づけられています。
特に脂質の代謝に関与しており、皮膚や粘膜の健康維持に重要な役割を担っています。
主な働き
- 脂質の代謝をサポート
- 皮膚や粘膜の正常な働きを維持
- 細胞の再生に関与
このような作用から、肌荒れやニキビとの関係が注目されています。
ビタミンB2が不足するとニキビができる?
ビタミンB2が不足すると、皮膚や粘膜の健康維持に影響し、肌荒れなどが起こることがあります。
ただし、「ビタミンB2不足=ニキビの原因」と単純に考えることはできません。ニキビには皮脂分泌や毛穴詰まり、ホルモンバランス、生活習慣など複数の要因が関係しています。
そのため、ニキビ対策としてビタミンB2を大量に摂取するのではなく、まずは毎日の食事から不足しないよう摂取することが大切です。
水溶性と脂溶性の違いについては以下の記事で詳しく解説しています!
ビタミンB2の効果は?ニキビとの関係
ビタミンB2は、脂質の代謝をサポートし、皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素です。特に、皮脂分泌が多いタイプの肌荒れや、白ニキビ・黒ニキビなどの毛穴詰まりが気になる方にとって、インナーケアの一つとして役立つ可能性があります。
ビタミンB2とニキビの関係

ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、アクネ菌が増殖することで起こりやすくなります。そのため、ニキビ対策では、皮脂分泌を適切な状態に保ち、毛穴詰まりを防ぐことが大切です。
特に、額や鼻まわりのテカリが気になる方、白ニキビ・黒ニキビを繰り返しやすい方は、ビタミンB2を意識して摂取することで肌環境の改善につながる可能性があります。
一方で、ビタミンB2だけでニキビの原因をすべて解決できるわけではありません。ニキビにはホルモンバランスの変化、ストレス、睡眠不足、スキンケア習慣などさまざまな要因が関係しています。そのため、ビタミンB2はあくまでインナーケアの一つとして取り入れ、生活習慣の見直しや適切なスキンケアと組み合わせることが大切です。
ビタミンB2はいつ効果が出る?効果を感じるまでの期間
「ビタミンB2を摂れば、どのくらいでニキビに変化が出るの?」と気になる方もいるでしょう。
ただし、ビタミンB2には「飲み始めて○週間でニキビに効果が出る」という明確な期間の目安はありません。
ビタミンB2はニキビを直接治療する薬ではなく、脂質などの代謝や皮膚・粘膜の健康維持を支える栄養素です。そのため、摂取後すぐにニキビが減るというよりも、日々の食事から不足しないように摂ることが大切です。
また、ニキビは皮脂だけでなく、ホルモンバランスや睡眠不足、ストレス、スキンケアなど複数の原因が重なってできることがあります。ビタミンB2を意識して摂っていても、ニキビの原因によっては十分な変化を感じられない場合があります。
ニキビがなかなか改善しない、炎症が強くなっている、繰り返しできるといった場合は、ビタミンB2だけに頼らず医療機関へ相談しましょう。
ビタミンB2の摂取を意識したい人
ビタミンB2は、皮脂の代謝をサポートする働きがあるため、脂性肌や皮脂トラブルが気になる方に向いている栄養素です。
特に、生活習慣や肌質が原因でニキビを繰り返している場合、インナーケアの一つとして取り入れることで改善が期待できる可能性があります。
⚪︎脂性肌・混合肌の方
皮脂分泌が活発になりやすく、毛穴詰まりからニキビにつながりやすい傾向があります。ビタミンB2は脂質代謝に関わるため、皮脂バランスを整えるサポートが期待されます。
⚪︎テカリや毛穴詰まりが気になる方
皮脂が過剰に分泌されると、角栓ができやすくなり、白ニキビや黒ニキビの原因になります。ビタミンB2を継続的に摂取することで、こうした初期段階の肌トラブルの予防につながる可能性があります。
⚪︎軽度のニキビを繰り返す方
炎症が強くない段階であれば、皮脂コントロールを整えることで悪化を防ぎやすくなります。ただし、赤ニキビや膿ニキビが中心の場合は、外用薬や内服薬の併用も検討が必要です。
⚪︎食生活が乱れがちな方
脂質の多い食事や栄養バランスの偏りは、皮脂分泌の増加につながることがあります。ビタミンB2は体内に蓄積されにくいため、食事やサプリで日常的に補うことが重要です。
このように、ビタミンB2は脂質の代謝や皮膚・粘膜の健康維持に関わるため、食生活が偏っている方などは不足しないよう意識したい栄養素です。
ビタミンB2だけでは改善しにくい人
⚪︎赤ニキビや膿ニキビが多い
⚪︎フェイスライン中心にできる
⚪︎生理前に悪化しやすい
⚪︎ニキビ跡が目立つ
⚪︎市販薬でも改善しない
ビタミンB2の1日の摂取目安量
ビタミンB2の推奨量は年齢や性別によって異なります。厚生労働省の基準では、成人の推奨量は男性で1日1.4〜1.7mg、女性で1日1.1〜1.2mgとされています。
年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
18〜29歳 | 1.6mg | 1.2mg |
30〜49歳 | 1.7mg | 1.2mg |
50〜64歳 | 1.6mg | 1.2mg |
65〜74歳 | 1.4mg | 1.1mg |
75歳以上 | 1.4mg | 1.1mg |
ビタミンB2は水溶性ビタミンのため体内に蓄積されにくく、毎日の食事から継続的に摂取することが大切です。不足すると口内炎や肌荒れ、脂漏性皮膚炎などの原因となることがあります。一方で、通常の食事による過剰摂取のリスクは低いとされています。
出典:厚生労働省「食事による栄養摂取量の基準」別表第十二 ビタミンB2の食事摂取基準(mg/日)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78ab4652&dataType=0&pageNo=3
ビタミンB2の使い方・取り入れ方
ビタミンB2は、まず毎日の食事から摂取することが基本です。レバーや卵、乳製品、納豆などに含まれているため、バランスのよい食事を意識しましょう。食事だけでは不足が気になる場合は、サプリメントを補助的に活用する方法もあります。
ビタミンB2を多く含む食品

食品 | 含有量(100gあたり) |
|---|---|
豚レバー | 約3.6mg |
牛レバー | 約3.0mg |
鶏レバー | 約1.8mg |
卵 | 約0.4mg |
納豆 | 約0.3mg |
牛乳 | 約0.15mg |
ビタミンB2は水溶性で体内に蓄積されにくいため、毎日継続して摂取することが重要とされています。
なお、効果の感じ方には個人差があるため、生活習慣の見直しとあわせて総合的にケアすることが大切です。
ビタミンB2は水溶性ビタミンで、通常の食事から摂取する範囲では、摂りすぎによる健康への影響は起こりにくいと考えられています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、1日の摂取量について明確な上限値は設定されていません。
ただし、サプリメントは製品によって含有量が異なるため、記載された摂取目安量を守ることが大切です。
ニキビで医療機関を受診した方がよいケース

皮脂だけが原因ではないニキビの場合、ビタミンB2によるセルフケアだけでは十分な改善が難しいことがあります。
以下に当てはまる場合は、皮膚科や美容皮膚科への相談を検討しましょう。
- 赤ニキビや膿ニキビが多い
- ニキビ跡が増えている
- 痛みを伴う
- 3か月以上改善しない
- 繰り返し再発する
ビタミンB2は皮脂代謝をサポートする栄養素ですが、ニキビの原因は一つではありません。そのため、原因によっては他の治療やケアが必要になる場合があります。
まとめ
ビタミンB2は、脂質の代謝や皮膚・粘膜の健康維持に関わる水溶性ビタミンです。皮脂分泌が多い方や、テカリ・毛穴詰まりが気になる方のインナーケアとして役立つ可能性があります。
一方で、ビタミンB2だけでニキビの原因をすべて解決できるわけではありません。赤ニキビや膿ニキビ、フェイスラインに繰り返すニキビなどは、ホルモンバランスや炎症が関係している場合もあります。
ビタミンB2を取り入れる際は、まず食事からの摂取を基本にし、不足が気になる場合はサプリメントを補助的に活用しましょう。ニキビがなかなか改善しない場合や、悪化を繰り返す場合は、皮膚科などの医療機関へ相談することも大切です。
FAQ
ビタミンB2だけでニキビは治りますか?
ビタミンB2だけでニキビが改善するとは限りません。食生活やスキンケアを整え、改善しない場合は医療機関への相談も検討しましょう。
どのくらいで効果が出ますか?
「ビタミンB2を摂取してから○週間でニキビに効果が出る」という明確な期間の目安はありません。ビタミンB2はニキビ治療薬ではないため、効果が出るまでの期間を目安に摂取するのではなく、毎日の食事から不足しないよう摂ることが大切です。
サプリと食事はどちらがおすすめですか?
基本は食事からの摂取が推奨され、不足分をサプリで補う方法が一般的です。
毎日飲んでも大丈夫ですか?
適量であれば問題ないとされていますが、サプリの過剰摂取は避けてください。
他のビタミンと一緒に摂るべきですか?
必ずしも他のビタミンと一緒に摂る必要はありません。特定の栄養素だけに偏らず、食事全体のバランスを整えることが大切です。
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ビタミンBだけでは改善が難しいニキビには医療治療も検討を
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素ですが、すべてのニキビをビタミンB2の摂取だけで改善できるわけではありません。特に、炎症が強いニキビや繰り返し悪化するニキビでは、セルフケアだけでは十分な改善がみられない場合があります。
そのような場合は、まず皮膚科などの医療機関でニキビの状態や原因を確認し、症状に応じた治療を検討することが大切です。ニキビ治療には外用薬や内服薬など複数の選択肢があり、症状や重症度によって適した治療は異なります。
治療選択肢の一つとして、重症例などで検討されることがあるのがイソトレチノインです。皮脂分泌を抑える作用などがあり、重症ニキビに対して使用されることがあります。ただし、副作用や服用できない方もいるため、医師の管理のもとで適切に使用することが重要です。
当院では、肌状態や生活習慣を丁寧にヒアリングしたうえで、ビタミン治療から内服治療まで幅広くご提案しています。無理に治療を勧めることはなく、一人ひとりに合った方法をご案内いたしますので、気になる方はお気軽にご相談ください。


目白ホワイトクリニック
塩之入 温 医師
内科(総合内科)
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美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。
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