
「インナードライ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
インナードライ肌とは、表面はべたついているのに、内側が乾燥している状態のことを指します。
インナードライ肌は、正しいスキンケアや生活習慣を見直すことで改善できます。
この記事では、インナードライ肌の原因から効果的な対策までを詳しく解説します!
インナードライ肌とは?

インナードライ肌は、表皮の皮脂分泌が過剰である一方、真皮層や皮下組織の水分が不足している状態です。
これにより、肌の表面はテカりやすく、毛穴の詰まりやニキビの原因となることがあります。
しかし、内側は乾燥しているため、かさつきやつっぱり感を感じることもあります。
これに当てはまったら…あなたも“インナードライ肌”かも?
上の項目の中で当てはまるものが3つ以上ある人は、インナードライ肌の可能性大!
インナードライ肌は「乾燥」と「皮脂の過剰分泌」が混在した、見極めが難しい肌タイプ。
だからこそ、“さっぱりケア”だけでは逆効果になることも。
心当たりがある方は、本記事で対策を学びましょう!
インナードライ肌の特徴
インナードライ肌は、「脂性肌」と勘違いされやすい複雑な肌状態です。
以下のような特徴が見られる場合は、肌の内側が乾燥しているサインかもしれません。
皮脂が多く、テカリやすい
水分不足を補うために皮脂分泌が活発になり、特に額や鼻まわり(Tゾーン)にテカリが出やすくなります。
内側が乾燥し、つっぱり感がある
一見うるおっているように見えても、洗顔後やメイク後に「つっぱり感」や「かさつき」を感じるのがインナードライ肌の特徴です。
毛穴が詰まりやすい
過剰な皮脂分泌と乾燥が重なることで、毛穴が詰まりやすく、ニキビや吹き出物ができやすくなります。
化粧が崩れやすい
表面の油分が多いため、メイクが崩れやすく、肌に均一にのりにくいことがあります。
インナードライ肌が引き起こされる原因
インナードライ肌が生じる原因は複数ありますが、主な要因としては以下が挙げられます。
誤ったスキンケア
クレンジングや洗顔料の選び方も、インナードライ肌の原因に。
洗浄力が強すぎるアイテムを使い続けると、必要な皮脂やうるおいまで落としてしまい、肌が乾燥しやすくなります。
すると、肌は乾燥を補うために余計な皮脂を分泌し、結果的に「ベタつくのに乾く」悪循環に。
→ 肌に優しい洗顔料・クレンジングを選ぶこと、洗いすぎないことがインナードライ対策には重要です。
乾燥した環境
空気が乾燥していると、肌の表面から水分が蒸発しやすくなり、内側のうるおいまで奪われてしまいます。
特にエアコンの効いた室内や冬場は、肌の乾燥が加速しやすい環境。
インナードライ肌を防ぐためには、加湿器の使用やこまめな保湿ケアなど、外的環境への対策も大切です。
不適切な保湿
インナードライ肌の原因のひとつは、「脂性肌」と勘違いして保湿を怠ってしまうこと。
肌の表面がベタついていると、「もう十分うるおってる」と感じやすいですが、実は内側は水分が足りていない状態かもしれません。
このように水分不足なのに皮脂が過剰に分泌されている状態が、インナードライ肌を引き起こす大きな要因となります。
加齢
年齢を重ねると、肌の水分を保つ力(バリア機能)や皮脂の分泌量が低下していきます。
その結果、肌のうるおいが失われやすくなり、内側が乾燥した「インナードライ肌」に傾きやすくなるのです。
特に30代以降は、見た目に大きな変化がなくても肌の保水力が徐々に低下しているため、丁寧な保湿ケアが必要不可欠になります。
インナードライ肌を改善するためのスキンケア方法

インナードライ肌を改善するためには、スキンケアの見直しが欠かせません。
「ベタつくから保湿は不要」と思っていると、さらに乾燥が進み、皮脂の分泌も悪化する悪循環に…。
インナードライ肌は“隠れ乾燥肌”とも呼ばれ、正しいケアが必要な状態なのです。
以下では、具体的なケア方法を詳しく解説します。
洗顔方法の見直しでインナードライを防ぐ
洗顔はインナードライ肌のケアにおいて非常に重要なステップです。
過剰な皮脂を取り除くことは大切ですが、肌に必要な水分や油分を奪いすぎないように注意が必要です。
- マイルドな洗顔料を選ぶ
低刺激で、保湿成分が含まれた洗顔料を選びましょう。
洗浄力が強すぎる洗顔料は避け、朝の洗顔では水やぬるま湯のみで洗顔するのもおすすめです。 - ゴシゴシ洗わない
強くこすらず、泡を転がすように優しく洗うことで、肌に負担をかけずに汚れを落とします。
- すすぎをしっかり行う
洗顔料が肌に残ると、刺激の原因になるため、しっかりとすすぎを行いましょう。
保湿ケアで内側からうるおいを与える
保湿はインナードライ肌対策において最も重要なステップです。
内側からしっかりとうるおいを与えることで、肌の乾燥を防ぎ、皮脂の過剰分泌を抑えることができます。
- セラミドやヒアルロン酸を含む化粧水を使用
これらの成分は、肌のバリア機能を高め、水分をしっかりと保持する効果があります。
化粧水をたっぷりと肌に浸透させましょう。 - 乳液やクリームでしっかり保湿
化粧水の後に乳液やクリームを使うことで、肌の水分を逃がさず、長時間うるおいを保つことができます。
軽いテクスチャーのものから始めて、必要に応じてクリームを使いましょう。 - オイルを取り入れる
乾燥が気になる部分には、保湿の最後にオイルを加えることで、さらなる保湿効果が期待できます。
インナードライ肌の皮脂分泌よくせいのための生活習慣

インナードライ肌は「内側が乾燥しているのに、表面はテカる」という複雑な状態。
スキンケアだけでなく、食事や生活習慣の見直しが根本改善のカギになります。
1. 食事で皮脂分泌をコントロールする
- ビタミンB2・B6を積極的に摂る
これらのビタミンは皮脂の分泌を抑える働きがあり、皮脂バランスを整える上で欠かせません。
サプリメントの活用もおすすめですが、日々の食事で自然に摂ることが理想的です。
〈多く含まれる食品〉
納豆、レバー、まぐろ、バナナ、卵 など
- ビタミンC・E・亜鉛も忘れずに
これらは肌のバリア機能を強化し、水分保持力をサポートしてくれる栄養素です。
肌の内側からうるおいをキープするのに役立ちます。
〈多く含まれる食品〉
野菜(ブロッコリー、赤ピーマン)、果物(キウイ、柑橘類)、ナッツ類 など
- 脂質のバランスを見直す
脂質も「摂り方次第」!
オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油、チアシードなど)を取り入れることで、皮脂の過剰分泌を抑えつつ、肌のうるおいをキープできます。
2. 水分補給で乾きを防ぐ
インナードライ肌は水分不足によって皮脂が過剰に分泌されている状態です。
1日1.5〜2Lを目安に、こまめに水を飲みましょう。
※甘いジュースやカフェイン入り飲料は逆効果になることもあるため注意!
3. アルコール・カフェインを控えめに
これらは交感神経を刺激し、皮脂分泌を促進する作用があります。
過剰摂取は控えめにし、肌に負担をかけない生活を心がけましょう。
4. 睡眠とストレス管理で肌の調子を整える
- 質の良い睡眠をとる
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復・再生をサポートしてくれます。
毎日7〜8時間の睡眠を意識しましょう。
- ストレスをためない
ストレスはホルモンバランスを崩し、皮脂の過剰分泌や肌のバリア機能低下の原因に。
リラックスできる時間や趣味を大切にし、心と肌のバランスを整えましょう。
5. 定期的なピーリングで肌の生まれ変わりをサポート
古い角質がたまると皮脂詰まりや乾燥が悪化することも。
週に1〜2回程度のやさしいピーリングで、肌のターンオーバーを整えましょう。
おすすめは、酵素系・AHA(フルーツ酸)配合などのマイルドな角質ケアです。
皮脂分泌を抑えるためには、「表面の皮脂だけを抑える」のではなく、内側からのうるおいケアと生活習慣の見直しが不可欠。
食事、睡眠、スキンケアをバランスよく整えることで、ベタつきと乾燥の両方を改善し、肌の健やかさを取り戻すことができます。
インナードライ肌におすすめのスキンケアアイテム

インナードライ肌の方には、特に以下のようなスキンケアアイテムが効果的です。
保湿力の高い化粧水
化粧水は、肌にたっぷりの水分を与えるために欠かせないアイテムです。
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が豊富に含まれたものを選びましょう。
- おすすめアイテム
セラミド配合の高保湿化粧水、ヒアルロン酸を含む美容液タイプの化粧水。
乳液やクリームでの保湿
乳液やクリームは、化粧水で与えた水分を肌に閉じ込める役割があります。
軽めの乳液から、しっかりとしたクリームまで、自分の肌状態に合わせて選ぶと良いでしょう。
- おすすめアイテム
敏感肌でも使える低刺激な乳液、保湿力の高いクリーム。
インナードライ肌に合った洗顔料
洗顔料は、インナードライ肌の皮脂と汚れを優しく落とすための重要なアイテムです。
保湿成分が含まれ、洗い上がりがしっとりとするものを選びましょう。
- おすすめアイテム
アミノ酸系洗浄成分を含む低刺激な洗顔料。
インナードライ肌のスキンケアでは、「水分を与える」「うるおいを守る」「刺激を避ける」が大前提。
以下のアイテム選びが改善のカギになります。
保湿力の高い化粧水
内側からのうるおい補給には、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの保湿成分を多く含む化粧水を選びましょう。
おすすめ成分
- セラミド(特にヒト型):肌のバリア機能をサポート
- ヒアルロン酸・リピジュア:水分保持力が高い
- グリセリン・BG:なじみが良く、うるおい効果が期待できる
使用ポイント
- コットンより手でじっくりハンドプレスが◎
- 2~3回に分けて重ねづけすることで浸透力UP
肌の水分を閉じ込める乳液・クリーム
水分補給の後は、油分でうるおいを逃がさないようにフタをするケアが必須。
インナードライ肌でも油分は「必要最低限」必要です。
おすすめ
- セラミド乳液・保湿バリアクリーム
- 敏感肌向けの低刺激タイプ(無香料・アルコールフリー)
肌状態に合わせて
- 夏や脂性肌寄り → 乳液やジェルクリーム
- 冬や乾燥が強いとき →保湿成分豊富なクリームを重ねる
洗いすぎないための低刺激洗顔料
皮脂を落としすぎる洗顔は、かえって皮脂分泌を招きます。
肌に刺激を与えすぎないようもこもこに泡立てた泡で優しく洗いましょう。
おすすめ成分・特徴
- アミノ酸系洗浄成分(例:ココイルグルタミン酸Na)
- 保湿成分配合(グリセリン、ヒアルロン酸など)
- 泡立ちがよく摩擦レスで洗えるタイプ
導入美容液・ブースター
角層が乾燥して固くなっていると化粧水の浸透が悪くなりがち。
ブースターを使うことで保湿効果が高まりやすくなります。
おすすめ成分
- ナイアシンアミド:保湿+皮脂バランスの調整にも◎
- パンテノール・アラントイン:肌荒れ防止&保湿サポート
週1~2回の角質ケア(ピーリング)
不要な角質がたまると、化粧水も浸透しにくくなり、皮脂詰まりやごわつきの原因に。
やさしい角質ケアを取り入れると◎。
おすすめタイプ
- AHA(フルーツ酸)配合のマイルドなピーリング
- 酵素洗顔(週1〜2回)で肌を整える
※敏感なときは使用を控え、回数も多すぎないよう注意!
まとめ

インナードライ肌は、適切なスキンケアと生活習慣の見直しによって改善できます。
表面のべたつきだけでなく、内側の乾燥にも目を向けたケアが必要です。
正しい洗顔、保湿ケア、バランスの取れた食生活、十分な睡眠を心がけ、インナードライ肌を克服し、健康で美しい肌を手に入れましょう。

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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)
クリニックについて
美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。
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