バクチオールとは？

バクチオール（Bakuchiol）は、マメ科の植物「オランダビユ」の種子や葉から抽出される天然由来成分です。

レチノール（ビタミンA誘導体）と同様に、ターンオーバーをサポートし、シワやハリ、くすみなど
悩み改善が期待される一方で、刺激が少なく光にも安定しているという特徴があります。

バクチオールの効果

シワ・たるみへのアプローチ

肌のターンオーバーを整え、古い角質を除去しながら新しい細胞の生まれ変わりを促します。これにより、小ジワや肌の凹凸がなめらかに見え、ふっくらとした印象が得られる可能性があります。
刺激が少ないため敏感肌の方でも使いやすく、スムーズなターンオーバーをサポートしてくれます。

ハリ・弾力アップ

肌の真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンの合成を促進し、ハリのある若々しい肌を保つサポートをします。定期的な使用で、フェイスラインのゆるみや乾燥小ジワが目立ちにくくなる可能性が報告されています。

抗酸化・抗炎症作用

バクチオールには抗酸化作用があり、紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素から肌細胞を守ります。
また、炎症を抑える働きもあるため、ニキビや赤みなどの肌トラブルに対してもサポート作用が報告されています。［1］

美白・くすみケア

メラニンの生成を促す酵素「チロシナーゼ」の活性を抑える働きがあり、色素沈着やくすみの予防にも役立つ可能性が示されています。

▼参考文献・出典

［1］ Yi D, Kang H, Kwak JY, et al. Bakuchiol for skincare: A review of chemical properties, biological activities, and clinical efficacy.
Int J Cosmet Sci. 2023 Dec;45(6):1459–1474. PMID: 38021404
最終アクセス：2025年01月（URL：PubMed）

レチノールとの違い

バクチオールはレチノールと同様の美容効果を持ちながら、刺激を最小限に抑えられる点が大きな利点です。
レチノールは紫外線で分解されやすく夜専用のアイテムが多いのに対し、バクチオールは朝晩どちらでも使用可能。日中ケアにも取り入れやすい点が人気を高めています。

項目	レチノール	バクチオール
成分由来	合成ビタミンA（脂溶性）	植物由来（オランダビユ）
光・熱への安定性	不安定（夜のみ使用推奨）	光・熱に強く昼でも使用可
肌への刺激	ピリつき・乾燥・赤みが出やすい	低刺激で敏感肌でも使いやすい
主な効果	シワ・たるみ改善、皮脂抑制、毛穴改善	シワ・ハリ改善、抗酸化、色素沈着抑制
使用推奨年齢	30代以降（肌の耐性が必要）	20代から予防的ケアにも◎

バクチオールのメリットまとめ

バクチオールは、レチノールに似たエイジングケア効果を持ちながら、レチノールで懸念されるA反応（赤みや皮むけ）がほとんどないため、乾燥肌や敏感肌の方でも比較的使いやすいとの報告があります。
敏感肌にもやさしく、20代からの予防ケアにも適しています。
シワ・ハリ改善や抗酸化作用、色素沈着の抑制など、幅広い美肌効果が期待できます。