
肌のハリやツヤがなんとなく落ちてきた、乾燥による小ジワが気になる、血色が悪くくすんで見える…と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを感じる方に注目されているのが「トコフェロール」。
「若返りビタミン」として知られるトコフェロールは、抗酸化作用と血行促進効果で肌を内外からサポートする頼もしい存在です。
今回は、トコフェロールの美容的な働き、他の成分との違いや安全性などをやさしく解説します。
トコフェロールとは?
トコフェロールは、ビタミンEの一種で、脂溶性ビタミンに分類されます。
自然界では、アーモンドやひまわり油、小麦胚芽油などに多く含まれ、細胞膜を酸化から守る働きを持っています。
「トコフェロール」という名前は、ギリシャ語で“生命を保つ”という意味の「tokos」と「pherein」に由来し、その名の通り、細胞の健康維持や代謝を支える重要な栄養素です。
トコフェロールの主な美容・皮膚効果

紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素は、シミ・シワ・たるみなど肌老化の大きな原因。
トコフェロールはこの活性酸素を除去し、酸化による細胞ダメージを防ぐ働きを持っています。
そのため、酸化による肌老化の進行を緩やかにし、ハリやツヤの維持に役立ちます。
トコフェロールには末梢血管を拡張して血流を改善する作用があります。
血流が良くなることで、肌に必要な酸素や栄養が行き渡り、自然な血色感を取り戻すことができます。
冷え性や肌のトーンダウンが気になる方にもおすすめの成分です。
脂溶性のビタミンEは、皮脂膜や角質層にとどまりやすく、肌の水分蒸発を防ぐ保護膜として働きます。
外的刺激から肌を守り、乾燥や肌荒れの予防にも効果的です。
▶ 抗酸化作用のエビデンス
複数の研究で、トコフェロールが細胞膜の脂質酸化を抑え、活性酸素によるダメージから皮膚を保護することが示されています(McLaughlin et al., 1984)。
▶ 紫外線ダメージの軽減
ヒト皮膚を用いた研究では、ビタミンE外用により紫外線による酸化ストレスが有意に低下したことが報告されています(Thiele et al., 2001)。
▶ バリア機能アップ
トコフェロールを塗布するとTEWL(水分蒸散量)が減少し、バリア機能が改善したとする臨床研究もあります(Yamamoto et al., 1995)。
他の美容成分との違い・相乗効果
トコフェロールは、数ある美容成分の中でも酸化から肌を守る力と血流を促す作用をあわせ持つ点が特徴です。
ビタミンCのような美白作用や、レチノールのようなターンオーバー促進はありませんが、細胞そのものを酸化ストレスから守るベースケア成分として欠かせません。
成分名 | 主な作用 |
|---|---|
ビタミンC | メラニン抑制・抗酸化 |
レチノール | ターンオーバー促進・シワ改善 |
セラミド | 保湿・バリア機能補強 |
ナイアシンアミド | 肌の修復・くすみ改善 |
トコフェロールとの相性
ビタミンC × トコフェロール : 相互に酸化を防ぎ、透明感アップ
レチノール × トコフェロール : 刺激を緩和し、安定化をサポート
セラミド × トコフェロール : 肌の保護力をさらに強化
ナイアシンアミド × トコフェロール : 血行促進と組み合わせでトーンアップ
効果的に取り入れる方法
美容液やクリームに配合されたトコフェロール(ビタミンE誘導体)は、肌の表面からじっくり浸透して酸化を防ぎます。
朝は紫外線対策、夜は細胞修復を意識して使うとより効果的です。
アーモンド、アボカド、オリーブオイル、サーモンなどに多く含まれます。
脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に摂ることで吸収率が向上します。
サプリメントを活用するのも一つの方法です。ただし、サプリメントには天然型と合成型があり、成分表記を確認して天然型(d-α-トコフェロール)を選ぶことがおすすめです。
天然型は体内への吸収率が高く、より効果を実感しやすいとされています。
トコフェロールは、血行を促進する効果も期待できるため、適度なエクササイズと組み合わせることでさらに良い結果を得られます。運動により体内の血流が改善されると、トコフェロールの抗酸化作用がより広範囲に行き渡りやすくなり、内側からの美しさや健康を支えます。
使用上の注意点

トコフェロールは自然由来の成分で、肌刺激や毒性が非常に低いとされています。
敏感肌・乾燥肌の方でも安心して使用でき、妊娠中・授乳中の使用も基本的には問題ありません。
ただし、油性成分のため、ニキビができやすい方は使用量を控えめにするのがおすすめです。
まとめ
トコフェロールは「肌の酸化ストレス」を防ぐ非常に優れた成分です。
年齢や環境によって肌の抗酸化力は低下するため、ビタミンEを意識的に取り入れることは、未来の肌老化を防ぐ第一歩になります。肌表面だけでなく、内側からのケアも意識していきましょう。
よくある質問(Q&A)
毎日使ってもいいですか?
はい。トコフェロールは肌になじみやすく、毎日のスキンケアに適した成分です。特に乾燥や紫外線ダメージを感じやすい時期に継続使用すると効果的です。
敏感肌でも使えますか?
基本的には刺激が少ない成分ですが、製品によっては香料やアルコールが含まれている場合もあります。敏感肌の方は無香料・低刺激処方を選びましょう。
サプリで摂っても美容効果はありますか?
あります。内側からの血行促進・抗酸化サポートが期待できます。ただし脂溶性のため、摂りすぎには注意が必要です。食事バランスを意識したうえで取り入れましょう。
トコフェロール配合のおすすめアイテムは?
美容液やナイトクリーム、UVケア製品などに多く配合されています。特に「ビタミンE誘導体(トコフェリルアセテート)」配合アイテムは安定性が高く、使いやすいです。
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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)
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