
楽しいお酒の時間のあとにやってくる、頭痛や吐き気、だるさなどの「二日酔い」。
実はこの不快な症状、体だけでなく美容にも悪影響を与えることをご存じですか?
今回は、二日酔いの原因と体の中で起きていること、対策として早期回復に役立つ栄養素・成分を、医師監修の視点でわかりやすく解説します。
二日酔いとは?

二日酔いとは、エタノール(アルコール)を含む飲料を過剰に摂取したことにより、翌朝や翌日中に現れる不快な身体的状態を指します。
アルコールの摂取量や個人の体質、そして飲酒時の状況によって異なります。医学的には明確な定義が定められていませんが、体内で起きる代謝過程やその影響が関与しています。
主な症状
- 頭痛
- 吐き気・胃のむかつき
- 倦怠感
- 顔や体のむくみ
- 肌の乾燥やくすみ
アセトアルデヒドの関係
アルコールの摂取後、体内では肝臓を通じてアルコールが代謝されます。その過程で、まずアルコールがアセトアルデヒドという物質に変換されます。
このアセトアルデヒドは毒性が非常に高く、体内での蓄積が頭痛や吐き気などの二日酔い症状を引き起こす原因となります。
体内でさらに「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」によって無害な酢酸に分解されますが、分解能力には個人差があり、特に日本人はこの酵素の働きが弱い人が多いため(モンゴロイド系の人の約50%は低活性型または失活型であるため)、二日酔いになりやすい傾向があります。
二日酔いが引き起こす「体内環境」の変化
アルコールには利尿作用があるため、飲酒中から尿量が増加します。
結果として体内の水分や電解質(ナトリウム・カリウムなど)が失われ、脱水症状や頭痛、倦怠感を引き起こします。
アルコール代謝の中心は肝臓で行われるため、大量の飲酒は肝細胞に強いストレスを与え、代謝機能を低下させます。
アルコール分解時には肝臓がブドウ糖の生成を抑えるため、血糖値が一時的に下がります。
その結果、集中力低下や倦怠感、イライラを感じることもあります。
二日酔いが「美容」に与える影響

「飲みすぎた翌日、なんとなく顔がむくんで見える」「肌がゴワつく」「血色が悪い」
そんな経験の裏側には、二日酔いによる体内環境の乱れが隠れています。
体内の変化 | 美容への影響 |
|---|---|
脱水 | 肌の乾燥、くすみ、メイクのりの悪化 |
血流の滞り | 顔のむくみ、目の下のクマ |
肝機能低下 | 肌荒れ、ニキビ、吹き出物 |
酸化ストレス増加 | シミ・シワなど老化促進 |
ホルモンバランス乱れ | 肌トーンの低下、生理不順 |
飲む前・飲んだ後にできる対策

空腹での飲酒を避ける
空腹時に飲むとアルコールが急速に吸収され、体への負担が大きくなります。事前におにぎりやバナナのような消化の良い軽食で胃を保護し、さらに飲みながら適度におつまみを口にすることを心がけましょう。
水やお茶を一緒に摂る
アルコールと一緒に必ず水を飲むよう心がけましょう。「チェイサー」と呼ばれるこの方法は、体内の脱水症状を防ぎ、アルコールの濃度を下げるのに役立ちます。
帰宅後+就寝前に水をコップ1〜2杯飲む
まずは帰宅後すぐにコップ一杯の水を飲む習慣をつけましょう。これにより、アルコールが持つ利尿作用による脱水を速やかに補うことができます。さらに、就寝前にもう一杯、意識的に水分補給をすることで、翌朝の頭痛や全身のだるさといった不快な症状を効果的に軽減することが期待できます。
サプリを事前に摂取
二日酔い対策として、ビタミンCやアミノ酸が豊富なサプリメントやフルーツジュースを積極的に摂取するのが効果的です。
- ビタミンC:アルコール代謝の際に大量に消費される抗酸化物質であり、毒性の強いアセトアルデヒドの分解をサポートすると考えられており、肝臓の負担軽減に役立つ可能性があります。
- アミノ酸:肝臓の機能を高め、アルコールの解毒・排泄を円滑に進めることで、翌日の不快感を和らげる助けとなります。
二日酔いに効く成分・栄養素

ドラッグストアや薬局で市販されている二日酔い対策用の薬やサプリメントも、即効性を期待できる手段の一つです。ただし、これらの薬やサプリメントは体質によって効果が異なる場合があるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
成分名 | 主な働き・効果 | 注意点 |
|---|---|---|
L-システイン | 肝臓の解毒をサポートし、アセトアルデヒドの分解を促進 | 過剰摂取は胃腸不快感の原因になることも |
ビタミンB群 | アルコール代謝・エネルギー産生を助け、疲労を軽減 | 水溶性のため毎日の補給が必要 |
タウリン | 肝細胞を保護し、胆汁分泌を促して肝機能をサポート | カフェイン入りドリンクとの併用は控えめに |
オルニチン/シジミエキス | 肝臓でのアンモニア解毒を助け、代謝をスムーズに | アレルギー体質の方は摂取前に成分確認を |
クルクミン(ウコン) | 強い抗酸化・抗炎症作用でアルコールによる酸化ダメージを抑制 | 空腹時摂取や過剰摂取で胃への刺激の恐れあり |
水分+電解質(ミネラル) | 脱水や電解質バランスの乱れを改善 | 経口補水液などでバランス良く補給するのが理想 |
まとめ
二日酔いは、単なる不調ではなく、肝臓・代謝・水分バランスが深刻に乱れているサインです。
この状態を放置すると、疲労や肌荒れ、むくみなど美容面にも悪影響を及ぼします。
ポイント
【最優先】水分・ミネラル補給:
脱水状態を迅速に改善するため、水分をしっかり補給しましょう。スポーツドリンクや野菜ジュースは、電解質も補給できるためおすすめです。
【代謝サポート】効く成分を摂取:
アルコール分解を助ける成分を含んだサプリメントや食事を意識的に摂ることが効果的です。
【根本改善】生活習慣の意識:
飲酒時だけでなく、日頃から肝機能をケアする生活習慣を意識し、体の土台を整えましょう。
正しい知識と栄養ケアを取り入れることで、「飲んだ翌日もキレイで元気な自分」をキープしましょう。
二日酔いに関するよくある質問
二日酔いの主な原因は何ですか?
二日酔いの主な原因は、アルコール代謝の過程で生じるアセトアルデヒドの蓄積と、脱水・電解質バランスの乱れです。
特に日本人は、アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH)の活性が弱い体質の方が多く、少量の飲酒でも二日酔いを起こしやすい傾向があります。
二日酔いはどれくらいで治りますか?
一般的な二日酔いは、12〜24時間程度で自然に回復することが多いとされています。
ただし、飲酒量が多い場合や脱水・睡眠不足が重なると、2日ほど症状が続くこともあります。
水分補給や肝機能をサポートする栄養素を早めに補うことで、回復を早めることが期待できます。
二日酔いに本当に効く成分は何ですか?
二日酔い対策として注目されている成分には、以下があります。
- L-システイン:アセトアルデヒドの分解をサポート
- ビタミンB群:アルコール代謝・疲労回復を補助
- タウリン:肝細胞の保護・胆汁分泌促進
- オルニチン(シジミエキス):肝臓の解毒機能をサポート
- クルクミン(ウコン):抗酸化・抗炎症作用
これらを飲酒前後に適切に摂取することで、二日酔い症状の軽減が期待されます。
二日酔いは肌荒れやむくみの原因になりますか?
はい、二日酔いは美容にも悪影響を与えます。
脱水による肌の乾燥、血流低下によるむくみ、肝機能低下による老廃物の滞留などが重なり、くすみ・ニキビ・肌荒れを引き起こしやすくなります。
そのため、二日酔い対策は美容ケアの一環としても重要です。
二日酔いを予防する一番効果的な方法は?
二日酔い予防には、以下の習慣が特に効果的です。
- 空腹で飲酒しない
- アルコールと一緒に水(チェイサー)を飲む
- 帰宅後・就寝前に十分な水分補給を行う
- ビタミン・アミノ酸などを事前に補給する
これらを意識することで、肝臓への負担を軽減し、翌日の不調を防ぎやすくなります。
市販の二日酔い薬とサプリはどちらが良いですか?
即効性を求める場合は市販薬、予防や体調管理を重視する場合はサプリメントが向いています。
サプリメントは日常的に肝機能をサポートできるため、「二日酔いになりにくい体づくり」にも役立ちます。
二日酔いを繰り返すと健康に悪いですか?
繰り返し二日酔いになる場合、肝臓への慢性的な負担や代謝機能の低下が起きている可能性があります。
疲労感が抜けにくい、肌荒れが治らないと感じる場合は、飲酒量や生活習慣の見直しが必要です。
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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)
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