
日々の生活で、手足の冷えや慢性的なむくみ、また体調の乱れに悩む方は少なくありません。
こうした症状の背景には、体の血流や水分代謝のバランスの乱れが関係していることが多く、体質そのものへのアプローチが求められます。
そこで注目されるのが、漢方の「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」です。
本記事では、当帰芍薬散がどのように体に働き、冷えやむくみといった体質の不調に効果が期待できるのかを、その作用メカニズムと共にご紹介します。
当帰芍薬散とは?特徴と構成生薬

当帰芍薬散は、漢方薬の一種で、体を温めながら血の巡りを整える作用があることが特徴です。
虚弱体質や冷え性、むくみの改善を助ける他にも、月経不順や生理痛、更年期障害といった女性特有のトラブルに効果があります。
主な構成生薬
- 当帰(とうき) : 血を補い、巡りを改善
- 芍薬(しゃくやく) : 筋肉の緊張を和らげ、痛みを抑える
- 川芎(せんきゅう) : 血行促進
- 白朮(びゃくじゅつ) : 水分代謝を整えむくみを改善
- 茯苓(ぶくりょう) : 利水作用で水滞を解消
- 甘草(かんぞう) : 調和作用、胃腸の働きを助ける
期待できる効果

冷え性は、血流不足や末梢循環の低下が原因で起こります。当帰芍薬散に含まれる当帰や川芎は、血行を促す作用があり、手足の冷えを和らげ、筋肉の緊張をほぐし、全身の温かさを取り戻す助けになります。
体内の余分な水分を排出する「利水作用」により、滞っていた水分循環をスムーズにします。これにより、足や顔のむくみの改善が期待できます。
むくみの根本原因である循環の悪さを改善するため、むくみの軽減に加え、体全体のだるさや重さといった不快感の緩和にもつながります。
当帰や芍薬は血を補う働きがあるため、貧血傾向の改善や血液量不足による疲労感の軽減に寄与します。血虚の状態は肌のくすみや血色の悪さにもつながるため、美容面でも重要です。
血流不足やホルモンバランスの乱れによる月経不順や月経痛の改善にも用いられます。当帰や芍薬の力で血流が促されると、子宮や卵巣の働きもサポートされ、女性の健康不調の軽減に役立つ可能性があります。
当帰芍薬散が向いているタイプ
冷え性や貧血に悩む女性
当帰芍薬散は、特に冷え性や貧血傾向のある方に適しています。
血液の循環を促し、体を芯から温める作用があるため、手足の冷えを根本から改善します。
また、貧血が原因の倦怠感やめまいといった不調の緩和にも用いられることがあります。
更年期障害のサポート
更年期障害による頭痛、頭重感、肩こりといった症状にも緩和を目指して処方されます。
ホルモンバランスの変化からくる不調に悩む女性に、優しく働きかけてくれるのが魅力です。
ストレスや自律神経の乱れに悩む方
ストレスや自律神経の乱れで体調を崩しやすい方にも、当帰芍薬散が向いています。
「気・血・水」のバランスを調える漢方の特性から、自律神経の働きを整える効果が期待できます。
その結果、ストレスによる不安感や睡眠の質低下、さらには肩こりやめまいなどの症状の改善に寄与します。
取り入れるポイント
日常習慣として取り入れる
服用方法は、1日3回、食前または食間に白湯や水で飲むのが基本です。
毎日のルーティンとして、朝起きたタイミングや食事時間に合わせて服用することで、服用を忘れにくい習慣を作ることができます。
薬だけでなく、湯たんぽや靴下の重ね履きなど、血流を促す生活習慣と併用するのも効果的です。
生活改善で相乗効果を
健康的な食生活や生活習慣の改善も併せて行うことが大切です。
特に、冷え性やむくみを解消するためには、体を温める食材を積極的に取り入れることが勧められます。
生姜や根菜類、豆類などは体を内側から温め、血行を良くする効果が期待できます。
また、規則正しい睡眠や適度な運動を心掛けることも、漢方の効果を最大限に引き出す一助となります。
使用上の注意

当帰芍薬散は自然由来の生薬を使用した漢方薬ではありますが、体質によっては副作用が出る場合があります。
発疹(アレルギー反応)、胃部不快感、下痢、食欲不振など
□ 妊娠中・授乳中の方は、自己判断での使用は避けましょう
□ 胃腸が弱い方は、空腹時よりも食後に服用するのがおすすめ
□ 体質や症状により、向かない場合がありますので医師・薬剤師に相談してください
まとめ
当帰芍薬散は、冷えやむくみ、血虚による不調、月経トラブルなど女性特有の悩みを総合的にサポートする漢方薬です。血流改善や水分代謝の促進は、美容面でも肌の血色やハリに好影響を与えます。体質に合った使用と生活習慣の見直しを組み合わせることで、より健康で美しい毎日を目指せます。
よくある質問(FAQ)
どれくらいで効果を実感できますか?
個人差がありますが、一般的には2〜4週間ほどで血流改善やむくみの軽減を感じる方が多いです。
他の漢方や薬と併用しても大丈夫ですか?
基本的には併用可能ですが、利尿作用や血液循環に影響する薬との併用は医師に相談してください。
副作用はありますか?
過剰服用による胃の不快感や下痢、まれに発疹が出ることがあります。症状が出た場合は服用を中止し、医師に相談してください。
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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
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