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トラネキサム酸の効果と副作用 美白・肝斑治療やスキンケアでの使い方

2025年9月25日

トラネキサム酸は医療では止血剤として使われてきた成分ですが、現在は美白や肝斑(かんぱん)の改善効果から美容分野でも注目されています。
この記事では、その効果や仕組み、副作用や注意点を解説します。

トラネキサム酸とは?

トラネキサム酸の成分

主成分はアミノ酸の一種であり、その正式な医薬品名は「トランサミン」として知られています。
医薬品としての安全性が高く、肌荒れを防ぐ効果やシミへの効果が認められ、美容用途としても急速に注目されるようになりました。

医療と美容での役割

医療領域では主に止血作用を持つ薬剤として、術後の出血や重い月経、さらには口内炎や咽頭炎などの炎症性疾患に用いられることが一般的です。
一方で、美容においては、シミや肝斑、色素沈着を軽減する成分として広く使用されています
特に肝斑の治療効果が高いとされ、内服薬やスキンケア製品、さらには医師の管理のもと塗布薬としても使用されています。

広範囲で使用される理由

広範囲で使用される背景には、その高い実績と安全性、さらに複合的な効果があります。
止血剤としての歴史に加え、美容面ではメラニン抑制や抗炎症作用が証明されていることから、医薬品やスキンケアの成分として広く活用されています。
また、シミや肝斑に対して特に高い効果を発揮し、かつ副作用のリスクが少ない点も、多くの人が利用を検討しやすい理由の一つです。

美肌効果とメカニズム

メラニン生成を抑える仕組み

トラネキサム酸の効果とは、主にメラニン生成を抑えることにあります。
この成分は、紫外線や肌の炎症が原因でメラノサイト(メラニンを生成する細胞)が活性化するのを防ぎます。
これにより、メラニンの過剰生成が抑えられ、シミやくすみなどの色素トラブルを防ぐ効果が期待されています。

シミ・くすみへの影響

シミやくすみの改善に対して高い効果をもたらす成分として知られています。
シミの主要な原因となるメラニン生成をコントロールすることで、新たなシミの発生を防ぎつつ、既存のシミやくすみを徐々に目立ちにくくしていきます。
また、肌のトーンを均一に整える効果もあり、透明感のある美肌を目指すことができます。

美白効果

トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑え、シミやくすみを防ぐだけでなく、肌全体のトーンを均一に整える働きがあります。
紫外線や炎症によってメラノサイトが過剰に活性化すると、肌は部分的に色素沈着を起こしやすくなります。
トラネキサム酸はその過程を抑制することで、新しいシミの発生を防ぐとともに既存の色素沈着を目立ちにくくすると考えられています。
こうした作用により、肌に透明感や明るさを与える「美白効果」が期待され、多くの美白化粧品や医薬部外品に配合されています。

抗炎症作用のメリット

高い抗炎症作用も持っています。
プラスミンの活性を抑えることで、炎症を軽減し、肌の赤みや腫れを和らげる効果が期待できます。
この特性により、紫外線や外的刺激による肌ダメージの修復を助けるだけでなく、ニキビや湿疹が原因で起こる色素沈着の予防にも役立ちます。

肝斑治療としての使用

肝斑治療においても注目を集めています。
肝斑はホルモンバランスの変化や紫外線が主な原因とされていますが、トラネキサム酸を内服することで、その発生メカニズム全体を抑制する効果が示されています。
個人差があるものの、継続的な使用で1~2ヶ月を目安に改善が見られることが多いとされています。

利用方法

内服薬としての利用方法

内服薬としての基本的な用法は、成人の場合1回あたり250mg〜500mgを1日3回〜4回服用するのが一般的です。

スキンケアでの利用方法

スキンケア製品にも配合されています。メラニンを抑制することから、シミ、そばかす、くすみなどの悩みに対応するアイテムとして利用されています。スキンケア製品の魅力は、気になる部分に直接塗布できる点です。
朝晩のお手入れの中で、化粧水や美容液として取り入れると効果的です。継続使用が重要で、肌のターンオーバー周期を考慮すると、少なくとも1〜2ヶ月は使い続けることをおすすめします。

他の成分や薬剤との相性

ビタミンCやアルブチンといった美白成分との併用はシミ改善に相乗効果をもたらすことがあります。ただし、それぞれの働きを正確に理解し、過剰な使用を避けることが大切です。もしスキンケア製品やサプリメントに複数の成分が含まれている場合は、配合量や使用頻度を確認するようにしましょう。

副作用と注意点

内服薬の場合

・過剰摂取を避けるために医師の指示通りに服用しましょう。
過剰に摂ると、血栓リスクが高まる可能性が指摘されており、脳梗塞や心筋梗塞の既往歴のある方は注意が必要です。

・内服後、頭痛、吐き気、胃部不快感などが報告されることがあります。
これらの副作用が起こった場合には服用を一時中止し医師へ相談し服用することが大切です。

スキンケア製品の場合

パッチテストを行い問題がないことを確認してください。
特に敏感肌の方は、新しい製品を使用する前に慎重な確認が必要です。

使用する際は紫外線対策を徹底することも重要です。
日焼け止めの併用で、美白効果をさらに高めることが期待できます。

併用について

血液凝固を促進する作用があるため、抗凝固薬や血栓症の治療薬を併用している方は、医師に相談することが必須です。

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三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)

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美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。

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