
「健康診断で“中性脂肪”が高めと言われたけど、実際どんな問題があるの?」
「ダイエットしてもお腹まわりがスッキリしない…」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
中性脂肪は、体のエネルギー源として欠かせない一方で、増えすぎると生活習慣病などの原因にもなる物質です。
この記事では、中性脂肪の基礎知識から、健康や美容への影響、改善のための生活習慣までをやさしく解説します。
中性脂肪とは?
中性脂肪とは、体内でエネルギー源として使われる脂質の一種です。
食事から摂取した脂質や糖質のうち、エネルギーとして使いきれなかった分が、主に肝臓で合成され、脂肪細胞(皮下脂肪や内臓脂肪)に蓄えられます。これは「エネルギーの貯金箱」として、エネルギー不足時に分解され、体を動かすための重要なエネルギー源となる役割を持っています。
しかし、過剰に蓄積されると、さまざまな健康上のトラブルを引き起こす原因となります。
基準値と異常値

健康診断における中性脂肪値の基準値は、空腹時で30〜149mg/dLとされています。
150mg/dL以上が続くと「高中性脂肪血症」と診断され、脂質異常症や動脈硬化など、生活習慣病のリスクが高まります。一方で、29mg/dL以下に低下すると、エネルギー供給不足となり健康に悪影響を及ぼす場合があります。
中性脂肪は単に低ければ良いわけではなく、適切な範囲(30〜149mg/dL)を保つことが、重要とされています。
値 | |
|---|---|
基準値(空腹時) | 30~149mg /dL |
要注意値(空腹時) | 150mg /dL以上 |
異常値(空腹時) | 29mg /dL以下 |
中性脂肪値の測定は、空腹時と非空腹時で結果が異なる点に注意する必要があります。
健康診断では、通常、空腹時の値を基準として測定します。これは、食後すぐに測定すると食事に含まれる脂肪分の影響で一時的に中性脂肪値が上昇するためです。
非空腹時の測定では一時的な値の変動が大きくなり、実際の健康状態を正確に評価することが難しい場合があります。そのため、信頼性の高い結果を得るには、検査前の絶食が推奨されています。
中性脂肪が高いとどうなる?
健康への影響
中性脂肪が高い状態(高トリグリセリド血症)は、動脈硬化を進める大きなリスクとなります。
動脈の内側に脂質が沈着して血管が硬くなり、放置すると以下のような病気を引き起こす可能性があります。
また、中性脂肪の増加により、インスリンの働きが低下し、血糖値が正常にコントロールできなくなることがあります。その結果インスリン抵抗性が生じ、糖尿病の発症リスクが高まります。
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 脂肪肝
- メタボリックシンドローム
- 糖尿病
美容への影響
中性脂肪の過剰な蓄積は、単に体重増加やボディラインの崩れといった外見的な変化に留まりません。体内に余分な脂肪が増えることで、細胞の代謝サイクルに負荷がかかり、肌のハリやツヤといった見た目の若々しさを損なう要因となります。結果として、老け見えや疲れがにじみ出たような印象につながるなど、美容面でのリスクが高まることも指摘されています。
- 内臓脂肪が増えてお腹まわりがぽっこり
- 肌のくすみ・ニキビ(血流や代謝の低下による影響)
- むくみや冷え(循環機能の低下)
中性脂肪が高くなる原因

中性脂肪値が高くなる大きな要因の一つが、食生活の乱れです。特に脂っこい食事や甘いスイーツ、アルコールの取りすぎは中性脂肪を増やします。
アルコールは肝臓で分解される際に中性脂肪の合成を促すため、お酒の飲みすぎは“隠れ中性脂肪高値”の原因になりがちです。
体内に蓄積された過剰な脂肪に加え、運動不足によるエネルギー消費の減少が、中性脂肪値をさらに悪化させます。デスクワーク中心で歩く機会が少ない人は、代謝が低下しやすくなります。
ストレスや睡眠不足はホルモンバランスを乱し、脂質代謝を悪化させる要因になります。さらに、喫煙は体全体の血行を悪化させるだけでなく、脂質異常症のリスクを高めることも知られています。
中性脂肪を減らすには?
食事を見直す
食事は最も重要なポイントです。以下の工夫で中性脂肪をコントロールしましょう。
中性脂肪を下げるための食事ポイント
食材でサポートする「中性脂肪ケア」
栄養素 | 期待できる働き | 食品例 |
|---|---|---|
EPA・DHA | 脂質代謝を整え、中性脂肪を下げる | サバ、イワシ、サンマ、マグロ |
食物繊維 | 脂質の吸収を抑える | ごぼう、海藻、きのこ、オートミール |
ポリフェノール | 抗酸化作用で血流を改善 | 緑茶、カカオ、ブルーベリー |
ビタミンB群 | 代謝を促進 | 玄米、豚肉、卵、納豆 |
カルニチン | 脂肪の燃焼サポート | 赤身肉、レバー |
食事で補いきれない場合は、栄養バランスを意識したサプリメントを取り入れるのも一つの方法です。
運動で代謝を高める
脂肪をエネルギーとして使うには、有酸素運動が効果的です。
- ウォーキング(1日20〜30分)
- ジョギング
- ヨガ・ストレッチ
さらに、筋トレで筋肉量を増やすと基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体になります。
睡眠・ストレスケアも大切
睡眠不足は脂肪をため込むホルモン(コルチゾール)の分泌を増やします。
- 就寝前のスマホ使用を控える
- 寝る前の深呼吸やストレッチで副交感神経を整える
また、ストレスをためすぎないことも重要です。趣味やリラックスタイムを取り入れ、ホルモンバランスを保ちましょう。
今日から始める3つのアクション
- STEP1
「食べ方」を整える
早食いや夜遅い時間の食事を控え、血糖値の急上昇を防ぐ。
- STEP2
「動く」習慣を増やす
通勤や買い物時に歩く距離を意識的に増やし、消費エネルギーを高める。
- STEP3
「測る」ことで気づく:
定期的な健康診断と体脂肪チェックで、体の変化を把握する。
まとめ
中性脂肪は、体に必要なエネルギー源ですが、増えすぎると健康にも美容にも悪影響を及ぼす「諸刃の刃」です。
特に、見た目はスリムでも中性脂肪値が高いケースは珍しくありません。日々の食事・運動・睡眠のバランスを整えることは、血管も肌も健やかに保ち、内側から巡りの良い美しさを引き出すための必須条件です。
外見だけでなく数値を通して体を知ることが第一歩となります。
この見えない脂肪を味方につけ、「燃やして・貯めない」ライフスタイルへ切り替えましょう。
中性脂肪についてよくある質問
中性脂肪が高いと、どんな症状が出ますか?
中性脂肪が高くても、初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いとされています。
しかし、数値が高い状態が続くと、内臓脂肪の増加や動脈硬化が進行し、将来的に心筋梗塞や脳梗塞、脂肪肝などのリスクが高まる可能性があります。
健康診断で指摘された場合は、早めの生活習慣見直しが重要です。
中性脂肪はどれくらいから「高い」と判断されますか?
一般的に、空腹時の中性脂肪値が150mg/dL以上の場合、「高め」と判断されることが多いです。
150mg/dL以上の状態が続くと、「高中性脂肪血症」と診断されることがあり、生活習慣病のリスクが高まるとされています。
中性脂肪が高いと、痩せにくくなりますか?
中性脂肪が高い状態では、脂肪がエネルギーとして使われにくくなり、痩せにくい体質につながる可能性があります。
特に内臓脂肪が増えると、代謝が低下しやすく、お腹まわりが落ちにくくなる傾向があります。
中性脂肪とコレステロールの違いは何ですか?
中性脂肪とコレステロールは、どちらも脂質の一種ですが、役割が異なります。
- 中性脂肪:エネルギー源として体に蓄えられる脂質
- コレステロール:細胞膜やホルモンの材料になる脂質
どちらも多すぎると健康リスクがありますが、性質や対策は異なるため、数値を分けて理解することが大切です。
中性脂肪はどれくらいの期間で下がりますか?
中性脂肪は、食事内容の見直しや運動習慣の改善によって、数週間〜数か月で変化が出ることがあるとされています。
特に、アルコールや糖質の摂取を控えることで、比較的早く数値が改善するケースもあります。
中性脂肪が低すぎるのは問題ありますか?
中性脂肪は、低すぎても体に必要なエネルギーが不足する可能性があります。
一般的に、空腹時で30mg/dL未満の場合は、栄養状態や体調との関連を確認することが勧められています。
気になる場合は、医師に相談しましょう。
見た目が痩せていても中性脂肪が高いことはありますか?
はい、あります。
見た目がスリムでも、内臓脂肪が多い「隠れ脂質異常」の状態になることがあります。
運動不足や糖質・アルコールの摂りすぎが原因となることが多く、体型だけで判断できない点が中性脂肪の特徴です。
中性脂肪対策におすすめの食べ物はありますか?
一般的に、中性脂肪対策としては次のような食品が意識されています。
- 青魚(EPA・DHAを含む)
- 食物繊維が豊富な野菜・海藻・きのこ類
- 玄米やオートミールなどの低GI食品
これらをバランスよく取り入れることが、数値管理のサポートになるとされています。
サプリメントで中性脂肪は下げられますか?
サプリメントは、あくまで食事や運動の補助的な位置づけと考えられています。
EPA・DHA、食物繊維などが注目されていますが、使用前には医師や薬剤師に相談することが大切です。
中性脂肪の管理で一番大切なことは何ですか?
中性脂肪管理で最も重要なのは、日々の生活習慣を継続的に整えることです。
- 食事の質と量を見直す
- 適度に体を動かす
- 睡眠・ストレスを軽視しない
これらを意識することで、健康と美容の両面に良い影響が期待できます。

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