
「糖尿病治療薬がダイエットにも効果がある」という話題がSNSやメディアで注目を集めています。
その中でも特にじわじわと注目を集めているのが、メトホルミンとフォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)の組み合わせです。
本来は糖尿病治療を目的とする薬ですが、「代謝改善」や「体重減少」が見られることから、
メタボリック症候群や肥満に悩む方にも関心が高まっています。
この記事では、メトホルミンとフォシーガの併用によるダイエット効果やそのメカニズム、注意点について医師の解説を交えてわかりやすくまとめます。
メトホルミン:基礎代謝を底上げ「インスリン感受性改善薬」

メトホルミンは、2型糖尿病治療の第一選択薬として長年使われている薬です。
一般的には250mg,500mgと2種類の用量があります。
メトホルミンの作用
- 肝臓での糖の新生(糖の作り出し)を抑える
- 筋肉などでのインスリン感受性を高める
血糖を安定させながらインスリンの効きを良くする働きがあります。
この薬が注目されている理由のひとつが、体重増加を起こしにくく、むしろ減量効果があるという点。
食欲抑制や、脂肪をエネルギーとして使いやすい体質への改善が見られることが報告されています。
また、長期的な服用により代謝バランスの改善や内臓脂肪の減少につながるケースもあります。
メトホルミンの体重減少のメカニズム
- 肝臓での糖新生抑制
→ 血糖の上昇を抑え、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されにくくなる - 筋肉でのインスリン感受性改善
→ 糖が効率よく筋肉に取り込まれ、エネルギー消費が増える - 代謝バランスの改善
→ 長期服用で内臓脂肪減少や基礎代謝向上に寄与する可能性 - 食欲抑制・脂肪燃焼促進
→ 摂取カロリーを減らし、脂肪をエネルギーとして使いやすい体質へ
フォシーガ:尿から糖を排出し体重管理をサポート「SGLT2阻害薬」

フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、SGLT2阻害薬と呼ばれる比較的新しいタイプの糖尿病治療薬です。
腎臓での糖の再吸収を抑え、尿として余分な糖を排出することで血糖値を下げます。
一般的には5mg,10mgと2種類の用量があります。
フォシーガの作用
- 尿中に糖を排出して血糖値を下げる
- 体重減少の補助効果
(臨床試験では平均2〜3kgの減少が確認)
- むくみの改善
- 血圧の低下
- 心血管リスクの軽減
糖尿病治療の補助として注目されています。
フォシーガの体重減少のメカニズム
- 尿中への糖排出促進
→ 1日あたり約200〜300 kcal分の糖が体外に排出され、自然にカロリー減 - 体重減少の補助効果
→ 臨床試験では平均2〜3kgの減少が確認されている - 副次的効果
→ むくみ改善、血圧低下、心血管リスク軽減などの健康面メリットも報告
メトホルミンとフォシーガの
併用メリット
糖尿病治療では、メトホルミンとフォシーガを併用することが一般的に行われています。
この組み合わせは、作用機序が異なるため相乗効果が期待できるのが特徴です。
メトホルミン | フォシーガ | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
作用 | 糖新生の抑制 インスリン感受性改善 | 糖の排出促進 |
糖新生の抑制・インスリン感受性改善主な作用部位 | 肝臓・筋肉 | 腎臓 |
ダイエットへの効果 | 基礎代謝アップ 脂肪燃焼促進 | 摂取カロリーの削減 体脂肪減少 |
- メトホルミンで「代謝の土台を整え」
- フォシーガで「余分な糖を排出する」
2方向からのアプローチができるため、体重コントロールや脂肪代謝の改善が期待できるのです。
実際に、いくつかの研究では、併用によって単剤使用よりも有意に体重減少がみられたとの報告があります。
メタ解析の結果、SGLT2阻害薬とメトホルミンの併用療法は、メトホルミン単剤療法に比べて平均約2.0 kgの体重減少が認められたと報告されています(Zhou et al., Diabetes Therapy, 2019[PMCID: PMC6352265])。
出典
Zhou Z, et al. Efficacy and Safety of SGLT2 Inhibitors Combined with Metformin in Patients with Type 2 Diabetes: A Meta-Analysis. Diabetes Therapy. 2019;10(6):2033–2045. PMCID: PMC6352265
メトホルミンとフォシーガ併用時の注意点

メトホルミンとフォシーガを併用することで、血糖改善や体重減少などの効果が期待できますが、
医師の管理なしでの使用は危険です。
以下の点に注意し、安全に服用することが重要です。
どちらも糖尿病治療薬であり、体重減少効果があるとはいえ「痩せ薬」ではありません。
- 単剤使用より低血糖を起こす可能性があります
- 倦怠感・めまい・動悸などの症状が出た場合はすぐに医師に相談
- 吐き気、脱水症状、尿路感染症、乳酸アシドーシス(まれだが重篤)などが報告されています
- 症状が現れたら自己判断せず医師に報告すること
- 腎機能・肝機能・既往歴に応じた安全な服用量の調整が必要
- 定期的な血液検査や診察によるモニタリングが不可欠
医師の管理下で、安全に代謝改善をめざす
もし、「食事制限や運動だけでは体重が落ちにくい」「内臓脂肪や血糖値の改善もしたい」と感じている場合は、医療機関での相談をおすすめします。
Mimipoでは、オンラインで医師に相談でき、自分の体質や健康状態に合わせた安全な治療プランを提案できます。
- 通院なしで相談可能
- 医師が適応をチェック
- 薬の配送までオンライン完結
「メトホルミンやフォシーガを使った治療が自分に合うのか知りたい」という方は、まずは医師相談から始めてみましょう。
まとめ
- メトホルミンとフォシーガの併用は、代謝改善と糖排出の両面から体重減少が期待できる
- ただし、ダイエット目的での自己使用は危険
- 医師の判断のもと、安全に続けることで健康的な体質改善が可能
ダイエットは「薬だけ」に頼るものではなく、生活習慣の改善と医療の力を組み合わせることが大切です。
Mimipoのオンライン診療なら、自分に合った治療を安心して始められます。

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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)
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美容医療、内科、産婦人科、歯科を展開する目白のクリニック。オンライン診療も行っており、年間数万人の患者を診察している。
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