
「血圧」というと、健康診断や生活習慣病のイメージが強いかもしれません。
しかし実は、血圧のバランスは、肌のツヤ・ハリ・むくみ・冷えといった美容トラブルにも密接に関わっています。
この記事では、血圧と美容・健康の関係をわかりやすく解説します。
血圧とは?
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に、血液が血管の壁を押す圧力のことを指します。
この圧力は上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)で表され、通常は「120/80mmHg」のように数値で表記されます。血圧は私たちの健康状態を示す重要な指標であり、適切な管理が不可欠です。
正常値の目安(成人)
慢性的に高すぎたり低すぎたりすると、全身の血流が乱れ、健康や美容への悪影響があらわれます。
高血圧がもたらす影響

高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指します。高血圧は動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高める可能性があります。
診療室血圧で140/90 mmHg以上、家庭血圧では135/85 mmHg以上
血管の老化と肌の弾力低下
高血圧状態が続くと、血管壁に強い圧力がかかり続け、動脈硬化(血管の弾力が失われる状態)を招きます。
結果、肌への酸素や栄養の供給が滞り、ハリやツヤの低下につながることも。
むくみ・くすみ
血流が悪くなると、老廃物の排出がうまくいかず、顔や脚のむくみ・肌のくすみとして現れる場合があります。
心臓への負担と疲労感
高血圧は心臓に負担をかけ、倦怠感・頭重感・顔のほてりなどの不快症状を引き起こすことがあります。
体が常に緊張している状態が続くため、睡眠の質にも影響が出やすくなります。
低血圧がもたらす影響

反対に、血圧が低すぎる「低血圧」も注意が必要です。低血圧が慢性化すると脳や内臓など重要な臓器に十分な血液が届かず、疲労感や集中力の低下を引き起こすことがあります。
上の血圧が100 mmHg未満、または下の血圧が60 mmHg未満
冷え
血圧が低いと、血液を体のすみずみまで送る力が弱くなり、手足の冷えや顔色の悪さが目立ちやすくなります。
冷えは代謝を下げ、ダイエットや肌代謝(ターンオーバー)の停滞にもつながります。
倦怠感・めまい
脳への血流が不足しやすく、立ちくらみや頭痛、朝のだるさなどが起こりやすくなります。
自律神経が乱れ、PMS(月経前症候群)や生理不順が悪化するケースも。
自律神経・ストレスの関係

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立っており、このバランスが、血圧の上昇・下降に大きく影響を及ぼします。
- 優位になると、心臓の動きを速くし、血管を収縮させます。
- 結果として血圧が上昇します。(戦ったり逃げたりする時の体の状態)
- 優位になると、心臓の動きを緩やかにし、血管を拡張させます。
- 結果として血圧が下降(安定)します。(リラックスしている時の体の状態)
自律神経のバランス、特に交感神経の過剰な働きを抑えることが、血圧を安定させ、高血圧を予防するために非常に重要です。ストレスを適切に管理し、副交感神経を優位にする時間を設けることが、血圧安定の鍵となります。
副交感神経を優位にする方法
呼吸は自律神経を整える最も手軽な方法です。意識してゆっくり息を吐くと、副交感神経が優位になります。
▷ やり方の例
4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から吐く。
これを1〜2分続けるだけで、心拍数や血圧が穏やかになります。
38〜40℃のぬるめの湯に10〜15分ほど浸かると、血管が拡張し、副交感神経が働きやすくなります。また入浴後にストレッチを組み合わせるとより効果的です。
▷熱すぎるお湯はNG。
42℃以上の熱いお湯は交感神経を刺激してしまうため、避けてください。
ブルーライトは交感神経を刺激し、脳を覚醒させます。
就寝の1時間前はスマホ・PCの使用を控え、照明を暗めの暖色系に変えると、副交感神経が優位になります。
嗅覚は脳の自律神経中枢と直接つながっており、香りによるリラックス効果は科学的にも実証されています。
▷ おすすめ精油
- ラベンダー(緊張緩和・安眠)
- ベルガモット(ストレス軽減)
- ゼラニウム(ホルモンバランス)
ヨガやストレッチなどは筋肉の緊張をゆるめ、血流を改善することで自律神経が安定します。
また、有酸素運動は血圧を下げる効果があるとされており、高血圧予防にも役立ちます。
今すぐできる!クイック対処術
血圧の急上昇や強いストレスを感じたときに、わずかな時間で実践できるクイック対処法をご紹介します。
- 呼吸法:口をすぼめて、吐く息を吸う息の2倍の長さに。
- 耳マッサージ:耳を軽く引っ張ったり回したりすることで、迷走神経を刺激。
- 温かい飲み物:白湯やハーブティーで体温を上げると、副交感神経が働きやすくなります。
まとめ
血圧は「健康のバロメーター」であり、冷え・むくみ・肌状態を映し出す「美のバロメーター」でもあります。
高すぎても低すぎても、血管や肌へのストレスとなり、冷え・むくみ・肌荒れ・疲労感といった不調のサインが出やすくなります。
一度の測定ではなく、日々の血圧の傾向を知ることが大切です。
血圧に関するよくある質問
血圧が高いと肌荒れやむくみの原因になりますか?
はい、なります。
高血圧の状態が続くと血管に負担がかかり、血流が悪化しやすくなります。その結果、肌に十分な酸素や栄養が届きにくくなり、むくみ・くすみ・ハリ低下・肌荒れといった美容トラブルにつながることがあります。
低血圧だと冷えやすくなるのはなぜですか?
低血圧では血液を全身に送り出す力が弱くなるためです。
血圧が低いと、手足や末端まで血液が行き届きにくくなり、冷え・顔色の悪さ・疲れやすさが起こりやすくなります。冷えは代謝や肌のターンオーバー低下にもつながるため、美容面への影響も無視できません。
血圧は朝と夜で違いますか?
はい、血圧は時間帯によって変動します。
一般的に、起床後から日中にかけて血圧は上がりやすく、夜〜就寝中は下がる傾向があります。
そのため、血圧測定は毎日同じ時間帯(朝起床後・夜就寝前)に行うことが大切です。
血圧を安定させる生活習慣には何がありますか?
血圧を安定させるためには、以下の習慣が重要です。
- 塩分を控えめにする
- 水分をこまめに摂取する
- 有酸素運動(ウォーキング・ヨガ)
- 十分な睡眠
- ストレスを溜めない生活
特に自律神経を整える習慣は、血圧の急な上下を防ぐうえで効果的とされています。
血圧と自律神経はどのように関係していますか?
血圧は自律神経の影響を強く受けています。
交感神経が優位になると血管が収縮し血圧が上昇、副交感神経が優位になると血管が拡張し血圧が安定します。
ストレスや睡眠不足が続くと交感神経が過剰に働き、血圧が乱れやすくなります。
血圧が高くても自覚症状がないのはなぜですか?
高血圧は「サイレントキラー(沈黙の病気)」と呼ばれることがあり、多くの場合、初期には自覚症状がありません。
しかし、血管へのダメージは静かに進行し、放置すると心疾患や脳疾患、美容面では老化の加速につながる可能性があります。
血圧を下げるためにすぐできる対処法はありますか?
一時的に血圧が高いと感じた場合、以下の方法が有効です。
- ゆっくりと深い呼吸をする
- 温かい飲み物を飲む
- 首・耳周りを軽くマッサージする
- 照明を落とし、静かな環境で休む
ただし、慢性的な高血圧が疑われる場合は医師への相談が必要です。
女性は血圧が乱れやすいって本当ですか?
はい、女性はホルモンバランスの影響を受けやすい傾向があります。
月経周期、妊娠、更年期などの変化によって血圧が上下しやすく、冷えやむくみ、肌不調として現れることもあります。
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目白ホワイトクリニック
三浦 直美 医師
皮膚科 / 産婦人科(産科/婦人科)
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