
私たちの体は、体温がわずか1℃変化するだけでも、代謝や免疫、ホルモンバランスなどに影響を受けるとされています。
最近では「低体温による不調」や「温活による美容効果」への関心が高まっています。
この記事では、体温と美容・健康の深い関係、そして日常でできる体温ケアの方法を、医師監修のもとでわかりやすく解説します。
体温と免疫力の関係
体温が上がることで免疫細胞の働きが活発になることが、一部の研究で示唆されています。この理由は、体温と免疫機能が密接に関係しているためです。特に白血球の活動が活発化し、細菌やウイルスを退治する働きが強くなります。その結果として、風邪やインフルエンザの予防効果が高まり、病気に対する抵抗力が格段に向上します。
体温がつくる健康の土台
健康な成人の平均体温は36.5℃前後であり、この温度帯で体の酵素が最も活発に働き、血流、代謝、免疫機能がスムーズに保たれます。
しかし、現代人の中には「平熱が35℃台」「常に冷えを感じやすい」といった低体温の方が少なくありません。
- 代謝の低下 → 疲労感や集中力低下、さらには肥満や肌トラブルにつながる。
- 血行不良 → 全身に必要な栄養や酸素が届きにくくなる。
- 免疫力の低下 → 風邪や慢性的な病気にかかりやすくなる。
- ホルモンバランスの乱れ → 生理不順・PMSなどの不調
つまり、体温は「美と健康の基礎代謝のスイッチ」といえます。
低体温が招く美容への影響

体温が下がると、血流が滞り、酸素や栄養が肌の細胞に届きにくくなります。
その結果、以下のような美容面のデメリットが起こりやすくなります。
- 肌のターンオーバーが乱れ、くすみ・ごわつきが目立つ
- 毛細血管の働きが鈍り、目の下のクマ・顔色の悪さが出る
- コラーゲン生成に関わる代謝が低下し、ハリ・弾力の低下につながる可能性
- 発汗や皮脂分泌のバランスが崩れ、乾燥・ニキビが出やすい
さらに、体が冷えることでストレスホルモン(コルチゾール)が増え、肌の炎症や老化促進を引き起こすこともあります。
基礎体温とホルモンバランスの関係
特に女性は、月経周期とともに基礎体温が変動します。
排卵前の「低温期」と、排卵後の「高温期」に分かれ、ホルモンの働きと深く関係しています。
期間 | 体温の特徴 | 主なホルモン | 美容・体調の変化 |
|---|---|---|---|
低温期(生理〜排卵前) | 約36.2〜36.4℃ | エストロゲン | 肌の調子が安定しやすい・気分が軽い |
高温期(排卵後〜生理前) | 約36.7〜37.0℃ | プロゲステロン | むくみ・ニキビ・体の重さを感じやすい |
基礎体温を測ることで、ホルモンリズムの乱れや冷えの傾向を把握できます。
不妊治療やPMS改善だけでなく、「美容リズムの見直し」にも役立ちます。
体温を上げる習慣

理想的な体温を維持することは美容や健康にとって非常に重要です。しかし現代では、低体温に悩む人が増加しています。以下では、体温を上げる具体的な方法について解説します。
体温を上げるためには、日々の食事が欠かせません。ショウガ、にんにく、唐辛子などのスパイスや、根菜類などの温性食材を積極的に摂り入れましょう。
また、体熱を作る基礎となるタンパク質(肉・魚・豆類)をしっかり摂取することも大切です。
冷たい飲み物の摂取は控え、白湯や温かいお茶を選ぶようにすることで、内臓を冷やさず健康的な体温を維持できます。
筋肉量が増えると、体内で熱を生む基礎代謝が向上し、冷えにくい体になります。効率的に体温を上げるためには、足や背中といった大きな筋肉を鍛える筋力トレーニングが有効です。
また、有酸素運動や、ストレッチなどのリズム運動も血流を促進し、冷え性対策に効果的です。
シャワーだけで済ませず、38℃〜40℃程度のぬるめのお湯に、無理のない範囲で15分程度入浴し、体の芯から温めましょう。湯船に浸かることで血流が促進され、リラックス効果も高まります。
また、寝不足は体温を下げる大きな要因となるため、7時間前後の質の良い睡眠を心がけ、自律神経を整えることも重要です。
基礎体温記録のススメ

記録するメリット
基礎体温を毎日記録することで、自分の体調の変化をいち早くキャッチできます。女性にとっては、生理周期の把握やホルモンバランスの変動を知るための重要な指標となります。また、自分の平熱を知ることで、健康管理の基準を持つことができ、体温の異常が病気の早期発見に繋がることもあります。
体温変化からわかる体調不良のサイン
平熱よりも体温が高くなったり、低下した状態が続く場合は、感染症の初期症状や、低体温症などの健康リスクを示唆しているかもしれません。また、微熱が続く場合は慢性炎症やストレスによる影響の可能性も考えられるため注意が必要です。
デバイスを活用した体温管理
近年はスマート体温計や体温管理アプリが登場し、手軽に体温を記録・管理できるようになっています。これらのデバイスを使うことで、体温データを長期間保存し、グラフ化して可視化することができます。また、これらのデータを健康診断や病院受診時に活用することで、的確な診断や治療の補助になります。
まとめ
体温は、目に見えないけれど、心と体の両方を映し出す大切なサインです。
冷えを放置せず、「温活」で代謝・血流・ホルモンバランスを整えることで、内側から健康的な美しさが引き出されます。
忙しい毎日の中でも、“体を冷やさない”小さな習慣を積み重ねていくことが、美肌や健やかな体づくりへの近道です。
体温と美容健康に関する
よくある質問
平熱が35℃台でも問題ありませんか?
平熱が35℃台であっても、必ずしも病気というわけではありません。ただし、冷えやすい・疲れやすい・体調を崩しやすいといった症状がある場合は、低体温傾向が体の不調に関与している可能性があります。
日常的に体温を測り、体調とあわせて変化を確認することが大切です。
低体温とは何度くらいからを指しますか?
明確な医学的定義はありませんが、一般的には平熱が36.0℃未満の状態が続く場合を低体温傾向と呼ぶことがあります。
特に朝の体温が低く、日中も体が温まりにくい場合は注意が必要です。
体温を上げると本当に美容に良いのですか?
体温が上がることで血流や代謝が促され、肌細胞に酸素や栄養が届きやすくなると考えられています。
その結果、くすみや乾燥が目立ちにくくなり、肌のターンオーバーが整いやすくなる可能性があります。
体温が低いと肌荒れやニキビが起こりやすくなりますか?
体温が低下すると血行が悪くなり、老廃物が滞りやすくなります。その影響で、ニキビ・くすみ・肌荒れが起こりやすくなる場合があります。
また、自律神経の乱れが皮脂分泌に影響することもあります。
基礎体温と通常の体温は何が違いますか?
基礎体温は、起床直後・安静時に測る体温で、主に女性のホルモンバランスや排卵の有無を把握するために使われます。
一方、通常の体温は日中の活動によって変動するため、目的に応じて使い分けることが重要です。
体温を上げるために、まず何から始めればいいですか?
まずは冷たい飲み物を控え、湯船に浸かる習慣をつくることがおすすめです。
加えて、タンパク質をしっかり摂ることや、軽い運動を取り入れることで、体温を維持しやすい体づくりにつながります。
体温管理は毎日行ったほうがいいですか?
毎日でなくても構いませんが、一定期間継続して記録することで自分の平熱や体調の傾向が分かりやすくなります。
特に体調不良が続く場合や、冷えが気になる方は、体温記録が健康管理のヒントになります。
体温が低いと免疫力も下がりますか?
体温と免疫機能には関連があるとされており、体が冷えることで免疫細胞の働きが鈍くなる可能性が指摘されています。
冷え対策は、風邪予防や体調管理の観点からも重要です。
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