お薬について

イソトレチノインは、頑固なニキビや肌荒れに効果的な治療薬で、特に重症の炎症性ニキビに高い効果を示します。長年の使用実績により、その有効性と安全性が確立されています。

用法・用量

服用回数

1日1錠

服用タイミング

お薬の吸収がよくなるため、最も多い量の食事をした直後の内服が効果的です。

副作用

よくある副作用

皮膚の乾燥、口唇乾燥

稀にある副作用

粘膜の乾燥、鼻の粘膜の乾燥による軽度の鼻血

ごく稀にある副作用

頭痛、発疹、軽度の痒み、眼瞼炎、結膜炎、筋肉痛や関節痛、肝機能低下、脱毛、めまい、吐き気、鬱、精神病（幻覚・幻聴）

• ごく稀にある副作用は、当院ではほとんど確認されておりません。

治療が受けられない方

• ・ 妊娠中の方、半年以内に妊娠の可能性・妊娠を希望されている方、授乳中の方

• 妊娠中、またはイソトレチノインを服用中に妊娠した場合、短期間のいかなる量であっても胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が極めて高いため。（男性も同様に内服はできません）
• 当クリニックでは安全性を重視し、服薬後6ヶ月間は妊娠、授乳をしないように説明しています。

• ・ 15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方
• ・ テトラサイクリン系（ミノマイシン・ミノサイクリン・ビブラマイシンなど）の内服を中止できない方
• ・ うつ病その他の精神疾患で治療中の方
• ・ 肝機能障害のある方
• ・ 中性脂肪、コレステロールの高い方、ビタミンA過剰症の方
• ・ イソトレチノイン製剤・トレチノイン製剤やビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
• ・ 6ヶ月以内にレーシック手術を行った、行う予定がある方
• ・ パラベン・大豆アレルギーのある方
• ・ フェニトイン（アレビアチン、ヒダントール）を内服している方

注意事項

治療の指示遵守

• ・ イソトレチノイン治療は厳重な監視と指導の下で行われる治療法です。
  自己判断による服用開始、中断、または変更は行わないでください。必ず医師の指示に従って服用してください。

治療の継続

• ・ 服用開始後、好転反応でニキビが悪化することがありますが、治療開始後数週間で改善することが多いため、自己判断で治療を中断しないでください。

ビタミンAの制限

【併用禁止薬】

• ・ イソトレチノイン内服中は、ビタミンAを多く含むサプリメントや食品の摂取を避けてください。
• ・ テトラサイクリン系の抗生物質との併用は禁止です。他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談してください。

イソトレチノインについて

未承認医薬品について

イソトレチノインは国内未承認医薬品です。

他の国内の承認医薬品等の有無

同一の成分・性能を有する国内の承認薬品等はありません。

入手経路

日本国内未承認医薬品は厚生労働省の正式なプロセスを経て、提携クリニックの医師による個人輸入にて入手しております。また、個人輸入の未承認の医薬品等に関する情報は厚生労働省のページをご覧ください。

諸外国の安全等にまつわる情報

イソトレチノインはアメリカ食品医薬品局(FDA)でにきび治療薬として承認されています。副作用として、口唇の乾燥、皮膚の乾燥、頭痛、発疹、軽度の痒み、落屑、眼瞼炎、結膜炎、筋肉痛や関節痛、肝機能低下、脱毛、めまい、吐き気、鬱、精神病(幻覚・幻聴)、自傷行為などの重大な精神疾患などの症状が報告されています。

医薬品副作用被害救済制度

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

お薬について

副作用軽減を目的に、プレドニゾロン錠1mgを処方します。副作用の症状が発生したタイミングで内服頂きます。

用法・用量

服用回数

副作用が出た場合、1日1錠/回

服用タイミング

発赤や痒み、乾燥が出た場合に、副作用軽減として1日に1錠/回イソトレチノインと同時に服用してください。

副作用

主な副作用

満月様顔貌（満月のような丸い顔つき）、発疹など

稀にある副作用

かぜのような症状、倦怠感、発熱、吐き気、口渇、疲れやすい、吐き気、黒色便、腹痛、気分が落ち込む、やる気がおきない、けいれん、腰や背中の痛み、関節の痛み、筋肉のこわばり、筋力低下、知覚異常、尿量減少

注意事項

注意事項

• ・ 日光を避けて、25℃以下の場所で保管してください
• ・ 小児の手の届かないところに保管してください
• ・ ワクチンを接種する場合は、この薬を飲んでいることを必ず医師に伝えてください

お薬について

重症ニキビの方を中心に、アクネ菌を退治したり、脂肪酸をつくるリパーゼの働きを抑制したりする作用があるレボフロキサシン500mgを内服いただきます。

用法・用量

服用回数

1日1錠

服用タイミング

イソトレチノインと同時に服用してください。

副作用

主な副作用

発疹、かゆみ、蕁麻疹、光線過敏症、不眠、めまい、頭痛、肝機能異常、吐き気、嘔吐、下痢、腹部不快感、腹痛など

稀にある副作用

紅斑、寒気、呼吸困難、発熱、皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血、筋肉が発作的に収縮する状態、胸痛、動悸、息切れ、尿量減少、むくみ、発熱

注意事項

• ・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
• ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

外用について

ニキビの原因となるアクネ菌や、マラセチア菌を抑えられる殺菌成分イソプロピルメチルフェノール、抗炎症・傷跡修復作用のあるツボクサエキス(CICA)、アラントイン、メラニン生成抑制とハリを与える効果があるナイアシンアミドを配合したニキビケア用クリーム。治療中はもちろん、治療後にも使っていただくことで治療効果の継続が期待できます。

用法・用量

• ・ 朝晩の洗顔後にご使用ください
• ・ 他のスキンケア用品の使用は不要ですが、足りないと感じる場合は、１時間後に他のものを使用してください

注意事項

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。